追記2023/05/11 5:38

 問:最も抽象的は概念は何であるか


 解:数字、もしくは汎神論的な神としての自然や世界そのもの。または、数字や神(アインシュタインの語る神)よりもさらに高次でより抽象的な概念。


 根拠:私は人間が扱う言語や数式などの記号の枠の中で最も抽象的な概念は数字であると考えています。むしろ、数字よりも抽象的な概念はあるものを除いて存在しないと思っています。このように私が考える根拠は、その概念よりも抽象度の高い概念が存在する概念(男女、善悪、生死、愛憎……etc)は必ず二項対立の形を取り、それらよりもより抽象的な概念(性別、倫理や道徳、命、感情)が必ず存在し、数字にはこの二項対立が存在しないからです。

 ここで、例外として自然を考える必要があります。人間が規定した時間や空間(私は時間や空間は人間が作ったものであり、実際は存在しないと考えていますが)の中で変わりゆくとされる自然や世界そのものには数字と同様に二項対立は存在しません。例えば草や花、水や火、ペンや机には二項対立はありません。また、夢や命、感情等にも二項対立となる概念はありませんが、これらは確かに現実世界で何らかの形を持って現れているので自然や世界とみなします。この点でスピノザの汎神論は妥当性があると思いますが、ここで、私は一つ仮説を立てました。


 仮説:現時点で数字や自然(汎神論的神)が最も抽象的な概念だとするならば、それらが二項対立になっているのではないか。また、数字と自然をアウフヘーベンした先にあるイデアこそ、この世界の真実、宇宙の真理、人生の美妙な謎なのではないか。それはむしろ、零という確率の丘を越えた虚空の先で、エデンの園配置においてのみ存在し得る解なのではないか。


 補足:現段階の言語、哲学、科学の域の中では、私の知る範囲ではおそらく数字や自然が最も抽象的な概念であるが、それらよりもさらに抽象的な概念が存在する可能性は捨てきれない。むしろ、数字と自然を二項対立として見るならば、確実にそれらより抽象的な概念は存在するはずであるから、それこそ宇宙の真理なのではないかと私は考える。

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