長い文を書くのが苦手な僕は、短い文で表現しがちだ。

しかし、言葉が足りないかもしれない、想いが届かないかもしれない、そんな考えが頭を過（よ）ぎる。

僕が動画の倍速視聴という機能を初めて知ったのは、まだ１０代の頃だった。

それ以来、映像をギュッと凝縮して見ることが基本となった。

1.3倍から1.5倍へ、そして今では大抵の動画を2.0倍で見ている。

倍速視聴で見ることで、時間を効率的に使いながら、重要な部分だけを抽出していく。

好きな作品は何度も見直すことがあるが、時には1.3倍に落としてじっくりと観ることもある。

果たして、この方法が本当に効率的なのかは、甚（はなは）だ疑問である。

僕は倍速視聴のように、短い文の中に、重要な要素だけを詰め込みたいのだ。

ただ文章が短い、ということに特別な価値はない。

僕は、想いがしっかりと伝わる、良い文章を書きたいと願っている。

そのためには、言葉の力を信じ、それを丁寧に選び抜いていかなければならない。

文章は単なる情報伝達の手段ではないのだから。

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