妖異能怪奇譚
十口三兎
序章
プロローグ
______________________________________今から3万年程前、世界には6つの大陸と3つの大洋ががあった。
恐怖は突然訪れる。その世界で暮らしていた人々の重みとエネルギーに耐えられなくなった地球は、創造の神により、新たな姿へと変貌…もとい、シンカを遂げた。
シンカに伴い、世界には「
やがて、世界には人間と、人間と同等の知能を持ち、妖しい力を持つ『
第二の地球誕生後、人間と他人無者は幾度も争い、やがて『人族』として共存するようになった。
その後、一定の人間にも、妖力と呼ばれる、他人無者がもつ力__『妖力』が芽生え始めた。
妖力は自分が一番最初に想像したとおりの術式に組み込まれ、術者を助ける、或いは他者を傷つける糧となる。
研鑽を積めば積むほど、力を増すものもあれば、元から与えられた力が多いものもある。
神はこの危険性を踏まえて、同胞や仲間を殺したものの魂に『匂い』をつけ、自我を奪い『妖魔』として判別できるようにした。
自我を奪われた人族は獣のような姿になり、長い間人族と敵対し、“討伐”されるようになった。
しかし、どこの世界にも「
長い間人族から逃げ惑い、生き残った妖魔は再び自我を構築し、かつての獣だった頃、さらには人族だった頃とは比べ物にならないほどの広大な妖力を持ち合わせ、人族の脅威となり始めたのである。
現段階では研究途中だが、再び自我を構築したことによって、魂に、更なる妖力に耐えられる器としての容量が増加したと考えられている。
_更に、創造の神の予期せぬことか、幻想とされている混沌の神がその実体を表し、生まれつき妖力が弱く、他者の妖力に耐性が弱い者または、完全に妖力がない者に新たな力、『異能力』を与えた。
一般的に異能力に目覚めるのは3歳から10歳までの間であり、強烈な頭痛と目が紅く光ることで開花する。
その後、使用中以外は目の色は通常になるが、異能力の制限を超えて使用とすると
異能力者は魂の匂いが判別できない。
これは混沌の神が独自に追加した力のためであり、創造の神との間にバグが起きたからである。
また、これらとは別に全く妖力・異能力がないものも存在する。
というか、大体のものは自身の妖力に耐えられるほどの器を持ち合わせていないので、その能力は発芽せずに死を迎えることが多い。
世界の人口比(人間の場合)で見ると、全てない過去の人間が5〜6割、妖術使用者が約3割、異能力者が1割未満とされている。
異能力者の人口は常に一定の割合を保って存在しているが、その力は膨大ゆえに危うい。
異能力に対抗できるものは妖力、妖力に対抗できるものは研鑽を積んだ魂だと言われている。
我々はこれらの力をどのように利用すべきかを考えなければならない。
〈中略〉
此処は
〈注)多人族国家とは
様々な人族と定義されるものたちが集まり、共存している国のことである。〉
現在では、数年前に起きた王宮爆破事件によりただ1人生き残った盲目の王族「
〈天地の創造及び、倭大国の歴史 (華札黒酢:著〉
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