9話目最強の異能 再現者
僕には妹の上川優香がいる。優香はいつも僕に優しい女の子でランクcの僕に対してもなんだ。
優香はランクSの中でも最強で次世代を引っ張っていくものとして世間から期待されていた。でも妹はそれを嫌がっていた。
いつも政府のお偉いさんに反抗していた。だってお兄ちゃんと一緒にいられないじゃんなんて言っているとても可愛くて愛らしい妹だ。でも僕のせいで優香の人生が阻まれるのは嫌だな。
「優香は僕に囚われずに自由に生きてほしい。君はランクSなんだからね」
「お兄ちゃんそんなことを言わないでお兄ちゃんと一緒にいられないなら私政府にでも逆らうから」
「もう困った妹だな」
頭を撫でてやる。
「ふふん。お兄ちゃん大好きっ」
6月15日政府による、上川優香の暗殺が起きた。車でみんなに買い物に行っているときに突然車が爆発した。
「お兄ちゃん」
そうして妹は僕を抱き寄せ庇い父も母をかばった。
「嘘だろ……」
びっくりして目を開くと妹はもの凄い血を流していた。
「死ぬな優香」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
「お兄ちゃんを助けて死ぬなんて私は幸せだね。ふふ、私の分まで生きてね」
「くそっ。どうしてだよ死ぬなら僕の方がいいだろ」
「そんなこと言わないでお兄ちゃん助けた意味がなくなっちゃうよ」
「ごめん優香」
「いつかきっと仇を取ってくるよ」
「お兄ちゃん勝てるの?」
「無理だなでも、やるしかないんだ」
「だったらお兄ちゃんに私の異能をあげるよ」
「えっ?」
「私の異能を使うたびに私を思い出してね」
僕に異能を渡した優香はそっと微笑んだ後息を引き取った…
僕は奴らに勝つために己を鍛え続けランクSの異能を使いこなせるように二年で仕上げた。
その後
僕は異能学園の校長が裏で優香の死に関わっていたことを調べ異能学園に入学することを決意した。
~現在
「はぁーやっぱり異能テストのときに新井がうざくて異能を一瞬だけならバレないと思って使ったのがミスだったな、まさか浅井さんが気付くなんて予想外にも程があるよ」
僕は異能警察の残りを襲撃しようと本部に乗り込み戦っていたいながらそんなことを呟いていた。
こいつら弱くないけど実戦経験が少ない奴が多くて本領発揮出来てないんだよね。
「飽きたからすぐに終わらせるね」
そうして僕は異能を発動し、異能警察の大半を倒し、後は反政府軍の仲間に任せ、あいつら政治家がいる、場所にに乗り込むことにした。
浅井side
私達はあの事件から一ヶ月間たくさん訓練し、大分強くなったと思う。それを見込んだ政府の人が私達を異能警察の本部に配置した。
反政府軍襲撃の少し前
「今日あいつが攻め込んでくるんだよな」
新井くんはこんな危険な状況なのに笑みを零していた。
「新井くんどうして笑っていられるの?」決戦前なのに笑っていられる精神が全くわからない。
「ははっ。前回よりも強くなってるからだよ。異能だって前より大分操れるし、身体能力も前回の比にならないぐらい上がっているからな」
そうだみんな強くなったんだ。私達18人と他の場所に配置された1年生と先生とで戦えばランクSだとしても勝てるはず。
ちなみに2~3年生はもう一つ予告を受けた別の場所に配置されている。数分後反政府軍と異能警察と私達異能学園の生徒の戦いが始まった。
決戦開始から15分後……
「こんにちは一年D組の皆さん」
どうしてこんなにも早く上川くんが。この部屋の外には他にも人がいたし、ここは最上階の4階だ
市川「どうしてこんなにも早くこれるんだ」
上川「どうしてって言われてもなー普通に邪魔してきた奴を殺してきたし」
みんなが青ざめる。人を殺すことに躊躇がなさ過ぎる。
だって異能学園の一年生はもう私達しか残っていないということなのだから。
「くそっ。やるしかねぇ」
みんなで一斉に戦う作戦のはずなのに新井くん単身突っ込んでしまった。
「はぁ、お前さぁ馬鹿なのか、前回そうやって突っ込んで負けたんじゃないか」
そうして新井くんは上川くんの異能によって吹き飛ばされた。
「ぐはっ。前回よりも強くなっただろ」
「そうだね。一撃でやれなくなっただけ褒めてあげるよ」
そうして私達は全員で挑んだ……
「もう私達4人しか残ってないの」
数分で19人の先生を含めた人がやられてしまった。先生は治癒系能力なので真っ先にやられてしまい、回復役がいなくなった私達は上川くんのサンドバッグになるしかなかった。
「新井、浅井、高橋、市川この4人が生き残ったか。褒めてあげるよ5分間僕の手加減に耐えれたんだから笑」
ランクSの中でも最強に近い上川くんの異能こんなにも差があるのね。じゃあそろそろ私のランクA上位の異能を解放するしかない。これは人体に多大なダメージが来るので使いたくなかったがやむを得ない。
「みんなほんの少し時間を稼いで欲しい。私の異能を使うから」
日本に10人しかいないランクSに近いと言われた私の異能を。
「分かった浅井、上川の動きをどうにか止めるそこで攻撃を当ててくれ」
「ぶっ殺してやるよ上川ぁ」
「やむを得ません。さようなら上川さん」
やっと見れるのかな浅井さんの異能どんな異能かな楽しみだ。
「フリーダム」
この異能は数分間今私がしたいことをするために異能が変化し続ける。これで彼を止めてみせる。
「フリーダムイクリプス」
彼の異能を再現すればきっと勝てる。
「ぐっ」
ランクSの異能を再現すると相当な負荷がかかるのね。
「これであなたを倒す」
「やってみろよ浅井」
これで俺(私)の戦いを終わらせる。
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