異能社会になった日本で僕は

スライムだよ

第1章

第1話異能学園

「母さん行ってきます」といつものように玄関を出て行く。


 僕は上川伊織今日から高校生になる。凄く楽しみだな。なんて言ったって卒業できれば将来安泰とされる異能学園に受かったんだから。

 

 だからかいつも重かった足取りが今日は凄く軽くいつもより早い時間に駅に着いてしまった。まだあいつは来てないな、暇だからスマホでも見てるか。

10分後… 


 「よっ伊織」と挨拶をしてきたのは僕と同じく学園に受かった、山口遼だ。昔から凄く仲が良くて文武両道のイケメンだ。神はこいつにいろんなものを与えすぎだ度つくづく思う。そんな感情が顔に出ていたのか、 遼は


「おい伊織今日はあの学園の入学式の日だろ。何でそんな顔してんだ?」

  

 「そんなことないぞ。そんなことより早く電車に乗るぞ」


「そうだな」そうして僕らは電車に乗った。


 駅のホームを異能学園前で降りると学園の制服を着た生徒が多く見られる。そうして僕ら2人は人の流れに身を任せた。


「えー今日から君たち1年D組の担任となった小松崎美由紀です。」

 

あの後自分のクラスを確認した後そこらの高校となんら変わりのない入学式を終え今に至る。ちなみに遼は1年C組だ。1学年A~Eまで一クラス20人のクラスがある。

 

「えー皆さんにはこれから挨拶をして貰います。出席番号1番の方お願いします。」


 「はいっ!」そう、元気よく返事をしたのは茶髪で背が低くて可愛らしい女の子だった。名前は、


 「私は浅井由美です、よろしくねっ」と笑顔で話した。ちなみにその笑顔で何人かの男がやられている。クラスの中で特段に可愛いとおもう。面倒くさいので全員を紹介するのは辞めるが印象に残ったのは何人かいた。

 

 「っはい。では全員の挨拶が終わったので学園の説明をします」

「皆さん知ってると思いますがこの異能学園は異能ランク分けの中のS~Eまでの6つの区分の内のc以上のランクの方のみ入学できます。」それ以降は学園の説明をずっとしていた。


「はい。では今日は教科書なども配り終えたので帰って下さい」

その指示を聞くとみんな一斉に鞄を持ち帰る準備を始めた。ていうかみんな初対面なのにもうグループ出来はじめてるし、コミュ障には辛い話だ。

まあ、いいか今日は遼と帰ろう。

そうして隣のc組を見ると遼の周りに何人か人がいた。あいつももう友達作ったのか。

 

「山口今日は帰りにクラスの親睦会あるんだけど行く?」 

「あぁ。行く行く。で、どこでやるんだ?」

「あぁクラスラインに送られてるよ」

了解と遼が相槌を打つとその友達と一緒に行ってしまった。


「まぁ僕のクラスはクラスラインなんてないよな…


普通翌日学校行ったらみんな二日目なのに仲良くなっていたあれおかしいぞ?まさかと思い隣の、いつい見た目の流行の髪型をした市川柊に話しかけた


「ねぇみんななんであんな仲良くなってんの?」

「?あぁ上川か、それは昨日クラスで遊んだからなってか昨日なんでいなかったんだよ」

そんなの聞いてねぇよと言いたかったが、

「昨日他に用があって行けなかったんだ」

「ふぅーん、そうだったのかまあ

次あったら来いよー」そう言ってくれた、案外怖い見た目して優しいんだな。その後市川他の奴と話すために席を立ってしまった。、


というか僕の学園生活2日目からぼっち生活確定じゃないすか。

 

 そんな呑気のことを言ってられたあの頃は幸せだったんだなと1月後の僕は思う。

 

 

 

 

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