十一日目・稚内 激痛に耐えられず……
8月26日(金) 曇り時々晴れ(走行 26km)
日本最北端・宗谷岬を制した次の日。
今朝、起きた辺りから、体調がいつもと違い、どこかおかしいと感じていた。宿でカヌーをやってから出発し、稚内市内に向かう頃からじん・じんと痛みがひどくなってきた。そして稚内の西端にあるノシャップ岬を通り過ぎた辺りから、何も食べられなくなった。
おなかが痛い、痛くてたまらない。何度もトイレに行った。時間が経つにつれさらに耐え切れなくなり、移動中にたまたま見かけた稚内市内の病院に駆け込んだ。医者に診てもらい、薬を頂いたが、医者の診断は単に長距離走行の疲れが原因としていた。果たしてそうなのだろうか? 疲れが原因の割には随分痛みが激しいように感じた。
僕は医師の診断にいまいち納得せず、痛みの真の原因を知りたかった。一体何が原因なんだろう? 予想外の寒さ、疲れ、そして昨日の残り酒であろうか。とにかく今日は薬を飲んで寝ることにしよう。
今夜は稚内ユースホステルに宿泊。僕が病気であることを知ってか知らずか、相部屋のはずなのに、部屋には僕一人だけだった。ここは殆ど客もいなくて落ち着いたユースである。しかし明日以降、本当にオレはどーなるの??
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