　8月23日（火）　晴れ　（走行　115km）

　今日は本当に良く走った。その距離何と115km！　前年を通じても新記録。走り終えた後、算出した数字が自分でも信じられなくて、何度も地図を見直しては仰天していた。

　網走を去る前にぜひとも見ておこうと思った映画でも有名な「網走刑務所」を見物後、能取湖やサロマ湖沿いに国道238号線を西進。途中、サロマ湖周辺はこれでもかと続く物凄い数のアップダウンがあったのに、それらにもめげずひたすらペダルを漕ぎまくった。

　能取湖周辺には「常呂網走サイクリングロード」という超良質な自転車専用の道がつくられており、走る最中に時折背中を押すかのように吹き付ける追い風が、疲れた体を前へ前へと運んでくれているようにも感じた。

　今夜は、紋別市のライダーハウス「ライダーチャリダー共和国」に泊まる。ここの宿主のオヤジさんがとにかく変わった性格の持ち主で、夕飯の時間は宿泊者全員を食堂に集めると、焼酎片手に皆に注いで回り、二時間にもわたって人生論・旅行観についてくどくどと話した。あまりにも長い時間にわたりくどくどと話していて、皆もそろそろ飽きてくるだろうと思っていたが、途中で遮ったり反論したり話を茶化す者は誰一人としていなかった。話に感動しているからだろうか？　それともオヤジさんの「圧」が凄すぎて何も言えないからだろうか？（ちなみに僕は後者だった）

　最後に名刺を一人五枚ずつ配って「もし何かあったならここに電話しろ。日本全国、どこへでも迎えに行ってやる」と言い、更に、宿泊者全員に年賀状を送ると言い出した。印象はかなり強烈だけど、人情味あふれるオヤジさんだったなあ。

（この翌年正月、本当に年賀状が来ました（笑））