違うんだよ父。

第1話

今回もギフトをくださった方、ありがとうございます。

いつもいつもなぜ私に送ってくださるのか？

送り返そうにも私は金欠なり……、と思っております。

仕事の愚痴が溜まってるんですがね。

唯一聞いてくれる父には利用者の悪口とか言えないし。父介護好きだし。

今日も、はあ、行きたくないとか、仕事辞めたいとか、そうじゃなくて、やりたくないとかそうじゃなくて。

単純に、仕事量が多い。

仕事量が多いのは別にいい。

うまくできない、ベテランのようには動けないで年下にも負けてるみたいな自分に腹が立つ。

行ったらまずは休んだことを詫びて、穴埋めしてくださった人に謝罪しないといけないなあ、社会人として。

……、それはいいんだわ。いいんだけど。

いいと思ってることばかりなのに憂鬱はどこから。

お仕事するのも働くのも労働も全部同じ意味だけど悪く思ってないんだわ。

たださあ、どうしようもなく、行くまでが、準備が、いや。

天を仰ぎながら座椅子に座って両足をフローリングに投げ出す。

父が、そんなにダルイなら薬。調節するよう医者に相談すればいいで、と何度も言ってくる。

その度に私は。

だから薬のせいでだるいんじゃなくてむしろ早起きできて内服薬には問題ないんだって……、と伝えているのに。

父は毎回忘れて私が遅番でダルそうなのは精神安定剤のせいだと思っている。

職場環境に決まってんだろ。心が重いのは。

薬はむしろ大丈夫だよ。

今日も最後の最後で主任にバカにされて嫌な思いをして帰ってきた。ふざけんな！

私が怪力だったら机ぶん投げて押し潰してる！！

その後確認事項をナースに確認したら

「そう書いたつもりだったのに、わかんなかったかなあ〜？？」

とお局ナース節を炸裂。

主任も確認してこれは聞いて確かめたほうがいいって判断されたからわざわざ聞きにきたんだわ。

あと書き方紛らわしいから聞くハメになったんだわ、当たり前だろ。

「主任もわからないってメモ見てふたりで不思議がってました〜♪」

くらいの嫌味は言ってやりたいのだが。

「助かります〜、お忙しいところすみません、ありがとうございました〜♪」

しか絞り出せない私の人の良さよ。

結局休んだ日に穴埋めしてくれた人わかんなかったな。

借金あるから辞められないけど、

伝家の宝刀。

「身の振り方考えます」

はいつか疲労（披露）したいところだ。

たまに考える。

全力で感じ悪い態度で出社して更衣室の扉も大きな音で閉めて全力で不機嫌です、という雰囲気を撒き散らしながら一日中過ごそうかな、みたいな。

でも、それだとハラスメントだよなあ。

自分がやられたら、職場でそれやっちゃアカンでしょー、と思うヤツやん。

先輩が、どうしたの、今日元気ないじゃん、と聞いてくれるので。

はあ、まあ、うん、はい……みたいな。

元気ねえわ。無理だわ。

甘えちゃいけねえ。でも、元気出ねえわ。

朝の5時が人生のハイライトだわ。

眠気もなくスッキリ目覚めて、こんな朝ラッキー、みたいな。

それが出勤時間10時というか、家を出るまでの辛さよ。

副主任が、気を利かせて、どうする？　今月は連休もあるし、6連勤までなら大丈夫だからさ！　

あ、休んですみません、家庭の事情で、ちょっと……、はい、……はい。

みたいな。

副主任も親身にもし出たい日があったら言って！　組み込むから！　じゃあ、お先失礼します。

とな。

……出たら出た分だけ出た日だけ辛くて休日腐るのよ？　自分をメンテナンスしなくちゃ！　さあ！　楽しいことやろう！　なんて気持ちになると思う？

連休わざわざ潰せるかっ、っての。

なんなんだよ。

皆勤手当5,000円はもう別に大きくねえんだよ。

それより休日死守だし、仕事続けてくには今回みたいな日があるんだよ。全力で行く準備整ってても床から動けない、体育座りしたまま動けないみたいな。

つら。