勝利だギューちゃん

第1話

僕は星。

地球からは遠く離れている。

輝いても、地球に届くまでには、とてつもない時間がかかる。


今の、光が地球に届くころには、もう僕はなくなっているかもしれない。


「六等星っていうんだっけ?」

地球に住む人間と言う生き物が、肉眼で確認できるもっとも小さな星。

〈それは、地球から見た大きさだが〉


『確かに、私はあなたのような、輝きはない。

月や太陽のような、誰にでも気づいてもらえる大きさはない。

あなたからしたら、六等星の輝きしかない。

でも、輝いていれば、誰かが見つけてくれる。


六等星よりも、太陽や月がえらいと誰が決めた』


僕の輝きが気づいてもらえる時、もういないかもしれない。

後世の人にでも気が付いてもらえればそれでいい。


そのためには、ひっそりと輝き続けよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る