第12話 最近の漫画とかのPRを見てて思うこと

まあ、ただの好みの話だと思うので。もう一回言いますね。ただの、「好み」の話なんですが。一応、もう一度言っておきますよ?た、だ、の、『『『好み』』』の話なんですよこれは。


あの、誰かが不幸になる話って、本当に面白いですか……?


最初に主人公が誰かから虐げられてて、その人がギャフンと言って、主人公は幸せに――。という流れが多いと思うんです。


まあ、こういう議論はこれまでも散々、なされてきてるだろうし、あんまこういうこと書くと、本心なの?とか、偽善だ、とか言われるからあんまり言わないようにしてるんですけど。思ったことは吐き出したいし、ここならほとんど誰にも読まれないので。


それって、普通に、胸糞じゃない?と私は思うんですよね。


まあ、私もWeb小説歴、かれこれ丸五年と半年が経ち六年になるんですけどね。さすがに、敵役が必要、というのは理解してるんです。(のわりにんなしぬにそれらしい敵役がいない……わけじゃないけどあんま出てこないのは置いといて)


まあ、広告なので、私のパーソナリティーを分析した結果、そういう作品が呼び寄せられている、というだけかもしれませんが。


なんでああ、主人公を無駄に苦しめる作品が多いというか……。実際、世の中にはそれと同じだけ、あるいはそれ以上の苦しみを味わっている人がいるからなんでしょうが。その敵役に人間一人を置くというのはなんというか……。


その人間がどん底まで落ちることはほぼ確定してるというか、いやまあ、最後まで読めば愛着の湧くキャラになってるときもありますが。そこに至るまで読みきれないというか。


人をイライラさせることで、その解消を求めて話を読ませる、というのは、なんか、まあ少なくとも私が目指すところではないなと思いますね。


とはいえ、読者にとって物語の中の自分の分身って結局は一人だし、ほかがどうなろうと構わないというか。


まあ、人生の中で一人くらいはどうしようもなく許せない相手がいてもおかしくはないし。そんなやつがどうなろうと知ったこっちゃないぜ、落ちるとこまで落ちろやゲヘヘへ、という気持ちは分からんでもないんですが。


なんか、こう、やだなあと思うんですよね……。


視界に入るのも思い出すのも、なんなら同じ空気吸うのも嫌な相手くらいさくらにもいるんですけど。聖人じゃないし。


まあ自分に関わらないでほしいとは思いつつ、その人がどうなろうとそれこそ、知ったこっちゃないというか。その人の不幸を見て喜ぶ気にはなれないというか。


まあ〜〜、そんな綺麗事よりも、創作の中でくらい、ざまあみやがれ!あーはっはっは!と笑ってるくらいが人気出るんですかね。でもそういう高笑いって、小物っぽいというか……むしろ、敵役じゃないですか?


いやまあ、別にこちらが敵だろうと味方だろうと、善悪どちらだろうと、それは大して関係のないことというか。論点とはしてないというか。


まあ、その、要は、一話あるいは最初で主人公を痛めつけることによって、「このキャラには天罰が下ってもおかしくないな」と納得させるのがなんか……嫌、です。


そういうキャラにも幸せになってほしいとか、天罰が下るほどじゃないとか、そんないい子なことは思わないんですけど。


なんていうのかな。「そういうキャラをこの世に生み出してしまうこと」が嫌ですね。なんでわざわざ嫌われるためだけにその子を生み出さないといけないのか。


かと言って、簡単に主人公が許してしまう展開も腑に落ちないんですよね。許せるわけないやろと。主人公が優しいのはいいんですけど、別に誠心誠意謝られたとて、改心されたとて、許す必要はないやろと。いやいや、無理あるやろ、と思うんですよね。


その、主人公の許しを持って救われた、みたいにする展開。これもあんまり、好きではないというか。


別に、違うところで違うように生きていけばいいじゃんね、と。思うんですよね。そりゃ、同じクラスとか、未成年の兄弟姉妹とかならそういうわけにもいきませんが。


まあ、難しいですが、滅びの呪文はいいと思います。三分待ってくれるし。


「特定の人物」に対して嫌がらせをする、イキる、じゃなくて、全員に対して一旦は向かっていく、俺が世界で最強無敵、みたいな。誰に対しても自分を曲げない悪役はいいと思います。

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