第11話 なんでこんなにテンポが悪いんだろう【ネタバレ】【んなぜろ】
常日頃から思ってるんですけど、んなしぬシリーズって、テンポ悪いと思うんですよね。まあ、読者の皆様によって感じ方はそれぞれだと思いますが、書籍化作品などを読んで比べるとやはり、遅いな、と。要は、飽きるんですよね。
あと、話がどこに進んでいるのか分かりづらいと思うんですよね。んなぜろを例に取ってみますが(一番読者少ないやーつ)これは多分、小さい目的をもっと間に入れるべきだったのではないかなと。
要は、んなぜろさんには、「命の石」、「バイオリン」、「ラスピスの捜索」という三つの要素があるんですが。
命の石は砂漠の中で見つけたはいいが、そこからずっと持っているだけで存在感が薄いというか……。そうならないように、命の石レーダーであるチリリンを用意しているんですが、「結局、この石なんなの?」ともやもやし続けてしまう。
バイオリンに関しては、ラスピスの捜索に協力したら手伝う、とムーテが言っています。
しかし、ラスピスの捜索をするために一度、東ヘントセレナに戻り。
ああ、その間にルジはニーグに会いに行って暗躍して。
実はリアが箜篌で〜。
みたいなことをやってるから、テンポが悪いんですかね?(間違いなくそう)
そも、戦争を止めるというのが大きな目的であるにも関わらず、ここで「なぜバイオリンを作るんだ??」という疑問も湧いてくることでしょうし。いやまあ、それがきれいに繋がればいいんですが、その回収はだいぶ先になるわけで。
このままでは、トーリがバイオリンを作る話になってしまうわけですが、んなぜろの本質は、「音楽で戦争を止める」話ですので。別にトーリがバイオリンに目覚めようと目覚めまいと、大筋には関わってこないんですよね。このあたりの寄り道もよくないのかもしれないですね。
現行だと、
ムーテ<ママ探すのに協力してくれたらバイオリンの作り方教えたるで〜
トーリ<ママ見つけんと意味ないやん。絶対見つけちゃる
という感じになってますが、別に、
ムーテ<ママ見つけてくれてありがとーな、何かしてほしいこととかないかね?
トーリ<なんでも……ごくり。じ、じゃあ、バイオリン、作りたい……!
とかでもいいわけですし。むしろその方がしっくりくるかも。
いずれにせよ、一節全体の中目的は、「ラスピスを見つけること」なんでしょう、きっと。それが戦争を止めることにも繋がるし、ルジが音楽を再開することにも繋がるし、トーリがバイオリン始めることにも繋がる。あーでも、レイだけはちょっと浮いちゃうな。ここをレイも同じ海に沈めてやったほうがいいのかなあ。
砂漠で命の石見つけたくだりとかは別に省略してもいいだろうけど、まあ、ルジが強いってことを示すためだけにサソリに刺されるわけで。そこから東ヘントセレナに着くまでが長いというのはあると思うんね。たった二、三日の道のりに何話使ってるんだい、と。
向かう道中でムーテに会うまではいいとしても、そこにいたるまでに七話ですからね……。ほんとは三話以内にムーテ出したい。けど、あんまり早いとレイとトーリとルジの三人組が揺らぐと言うか……。そう考えると、ここでムーテを出すことが失態なのかもしれない。
いやむしろ、ムーテが加わってる段階から始めるべきなのか……?んー……。
んなぜろを仮に、二万文字でまとめるとしたら。
……子供時代に割けるリソース、1000文字くらいしかないですね。1000文字のことを15万文字かけてやろうとしてるんだからそりゃあ、テンポも遅いですわ。
んー……。
会話がおもんないというのはあるかもなあ。男の子二人のわちゃわちゃに需要があるかないかって部分。いやあでも、それも魅せ方次第だとは思うんですが、あんまりにもお子様すぎるというのはあるかもしれん。リアル七歳児に寄せすぎたか。
わい自身が別に、リアル七歳児を求めてなかったのに世間の声に、「ほんとに七歳児?」みたいなのが入ってくるのを恐れてしまったきらいはあるやもしれませぬなあ。
あと、戦争を止めるって言っても、バトルで!とかなら分かりやすいですが、音楽で!となると、分かりづらいところはあると思う。そこも踏まえて、音楽でいかようにして戦争を止めるのか、というのをもっと序盤に示す必要がある。
となると、書き出しで音楽で戦争を止め、ラストにまた音楽で戦争を止めるシーンを持ってくる……という手法でもいいが、存外、本編がほのぼのしすぎている。
出だしがですわあるどから始まると、その次からほのぼの子どもたちと楽しくふぁんたじ〜、が始まると思わない読者離れが深刻な気配はするし。
そもそもチリリン、ここで出す必要ないと思うし……(言っちゃったよ)。チリリンは勢いで出したキャラなので、後に出す可能性があるとしても、今じゃなくていいかな、という気はしている。
よし。んなぜろも一節書き上げた後に改稿してチリリンを削ろう。
では、またあいねー。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます