スキル『ゾンビ』を手に入れた僕、噛みつくだけで部下が手に入ると喜んでいたら、強制的にヤンデレ属性が追加されるなんて聞いてませんよ!

菊池 快晴@書籍化進行中

第1話 スキル名は『ゾンビ』

 僕の名前は、霧島真悟。

 高校一年生、身長はそれほど高くもなく、体格は華奢だ。見た目は普通だと思うけれど、黒髪でこれといった特徴はない。

 視力がいいくらいか、僕の唯一の取り柄といえるのは。


 好きなものは映画。特にゾンビものが好きだ。

 噛みつくことで仲間を増やして、主人公たちを絶望に追いやっていく――。


「ぎゃっははは、すげえ、すげえぜこの『剣豪』ってやつはよォ! 力が溢れてくるじゃねえか!」


 僕の目の前で、黒く輝く剣を取り出したのは、デカい図体、刈り上げた黒髪――山中権蔵くん。

 彼は、僕を何度か虐めてきた男の子だ。

 周りを見渡す。神殿のような場所だった。周りには神官のような人たちがいて、異様な光景だ。


 周りにはクラスメイトがいる。

 教室にいたはずが、突然、地面が魔法陣で輝き、気づけばここにいた。

 放課後だったからか、15人ほど。


「素晴らしい。『剣豪』を手に入れられる転生者がいるとは! あなたは、我が国の勇者に相応しい!」


 するとそこで声を上げたのは、純白なローブに身を包んでいた女性だった。

 黄金のような髪をしている。


 同時にクラスメイトたちが騒ぎ始めた。


「何だこれ『急成長』?」

「私のは『水』って書いてるわ」

「俺のは『剛力』だって」


 僕の目にも『文字』が浮かびあがっていた。

 でも、訳が分からない。


 普通の魔法やスキルでは見たことのない文言が、そこには書かれていた。


【 名前 】 霧島 真悟

【 スキル 】 ゾンビ・・・

【 レベル 】 1

【 体力 】 10

【 力 】 1

【 魔力 】 1

【 部下 】 0人

【 手に入れた能力スキル 】 なし。


 これは……一体なんなんだ?


 ――――――――――――――――――――――

 気軽に書いていきます。

 ゾンビで噛む噛む。


 フォロー&☆☆☆、よろしくお願いします。

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