モブ男の娘に転生?いや、俺は完璧で究極のパーフェクトTS以外認めん!

万華鏡

これが世界の闇か…(多分違う)

神は死んだ!!

 転生それは古くから全人類の夢…のはず。

 もちろん俺も転生が人生の目標だった。

 ついでに百合。百合こそが世界を救う!(子供なんていらないよね?アニメの時は進まないし)


 ついでに美少女転生する時だと尚いいよね…もちろん常識だよね?知らなかった人は次に見る作品までに予習復習をしてください!


 だからこそ、俺は死に際で走馬灯よりも「神様!来世は美少女でお願いします!美少女でお願いします!!!」を優先した。


 ちなみに死因は転落学校の階段で頭を打った。


 輪廻転生はお金で解決できない。でも神様は人間と違うから大丈夫なはず!

『人間は最終的な結果しか見ない。神様は人生を見る』これ、誰かの名言らしい。


 俺は色々な人を助けて生きていた!学校に遅刻してでもおばあちゃんの荷物を持ってあげたし電車でお姉さんに席を譲ってあげたし、道端で少女に飴をあげたし。


 だったら美少女で転生できるはず!


 —————


 結果『大凶』


 俺は男として転生した。


「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」


 俺は転生した瞬間叫んでいた。


 だって男なんだもん。それに俺『モブ』だったんだもん!!顔、髪色、家柄、どれも知らない!

 しかも今世は息子が無いって期待してたのに!!コイツ邪魔だし勝手に大きくなるからまじでいらない!!


 しかも鏡を見たら男なのに髪長いし背が低いし声高いし小柄だし、可愛いしと完全に体の性別以外が女だった。 絶対神様悪意あるよな!?ちなみに服は大きいTシャツだけ着ていた。危ない!!

 ————————————


 俺は憑依タイプの転生だった。『体の記憶はなかった=今創られたモブ』


 スポーン地点は小さくてボロボロな小屋だった。周りは森で矢印看板に『近くの駅までっ約4kmってマッp』と書かれていた…遠い!!


 …で、憑依先は霜月しもつきかなでという男らしい。看板情報。てかなんで名前も女っぽんだよ!!!?悪意の塊か!?神は死んだのか!?


 しかもこいつ確かどこの学園名簿にもいなかった。つまりはどこの学園に入ることすらできなかった無能ってことだ。


 それかプライドが高すぎるだけだな。だって一番レベルの低い高等学校は名前を書くだけで入れるからな。

 ま、一番レベルの低い学校なんて自治区がほとんどないし施設もボロいから行く価値なんて微塵もないんだけど。


 それにしても学園か…俺も美少女として百合の花を満開にさせたかったな…


 他にもお茶会部とかに入って優雅に紅茶を飲みたかったな。

 あとキララジャンプとか…それはアニメだけか。


「いや待て、まだ手段はある。そう『後天的TS』だ!」


 物語が始まってから二年後にTSイベントがあった。

 そこで主人公が予想以上に可愛らしくなって密かに話題になったんだ。

 確か主人公はとあるTS解除を飲んで終わったよな…つまりそれを飲まなければ一生女?…神じゃん!神は不滅だ!永遠だ!!


「そうと決まれば…どう生きるのが正解なんだ?」


 どこかの学園に所属したら他の学園の子と接点を持てないかもしれない。

 それに俺が原因で推しが学園に来ないかもしれない。そんなのは絶対に嫌だ!!


「となると、第三陣営として存在するのが良いかな。それなら適当な言い訳を作れば推しにいつでも会える!」


「ま、でも俺自身は第三陣営とただの生徒と分けた方がいいかもな。学生としての人生も楽しみたい。でもどこの学校に行こう?」


「まずこの小屋から通勤するのは現実的じゃないな。だって遠いし電車代を稼ぐのだるいし」


 じゃあ寮のある学校にするか…できればお金がいらないところ!



 —————

「ここでいいか?…いいのかな?…」


 俺はスマホで寮代、授業料等が一切いらない学校を見つけた。

 けれど、とても迷っている。なぜならそこは原作で存在しなかった学校だからだ。

 勿論ただ見逃していただけの可能性もある。けどもし、途中で消されたとしたら…闇深そうだし…いや待て、つまりは新しい推しに会える可能性がある?


「…闇がなんぼのもんじゃ俺は行くぞ!!」

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