未来へのパレット

ももか

第1話 雨が降ったら死のう

冬の雨って最悪

すごい寒いから私は、大嫌い

そう思いながら晴れている空を見上げる

窓が見える空は少ししか見えないけど綺麗なのはわかる

お昼でも冬は寒い


外を見ていると英語の先生が入ってきた。菅谷先生だ

「何してるの」

そういいこっちを見る

なんで授業中なのに、こう話してるって?

それは私が別室登校だからだ


いじめられて何となく学校いきたくなくなって

1度休んだら行けなくなって、教室に入れなくなった

病院にも通っている

一応診断はついているらしいけどそこは別に気にしてない

ただ腕には無数の傷

「外を見てたの。綺麗だなって思って」

そう言うと隣に座ってきた

「最近はどう?」

どうって何がかは、わからなかった

何がどう?なんだろとか、なんて言えばいいのか。

だから

「大丈夫」

そう言いにっこり笑った

用事が出来たらしくて先生は職員室に急いで戻った


また静かな教室に1人

他の子は保健室に行ってるし、別室の先生も急用で職員室に行っている。


「あおーい空に絵を描こう大きな大きな船、」

空がきれいだからつい歌ってしまう。

この空を見れるのはあと何回かな



次、雨が降ったら死のう

そう心に決めていた

あと何回顔を見れるのかな

そう思いながら別室を抜け出し廊下を歩いた

今誰かに見つかったら怒られてしまう。

もしかしたら親に連絡が行くかも

そんなことを考える暇もなく無我夢中に廊下を歩いてた

この1歩が最後かもしれない

あそこまで行ったらもしかしたら死んじゃうかも

そう思いながら1歩ずつゆっくり歩く


無我夢中で歩いていたから職員室の近くに来てしまった

ちょうどでてきた英語の菅谷先生にばったり会う

「どうしたの?」

死にたいって、助けてって言ったら

あの1歩もう一度歩めるかもしれない、

また笑えるかもしれないそう思いながら先生の目を見る

すると目から雫がぽたぽた垂れて

先生が驚いた表情で私を見た

「大丈夫?保健室行く?」

「大丈夫」

その後に私の腕を見てやっぱり行こっか

と言い

私を保健室に連れていった

腕をまくってたのが失敗だった







「やっちゃったの?」

そう綺麗な瞳で私を見た

「えっあっえっ、別に、」

目が合わせられなかった

どんな顔をしたらいいのか分からないから

でもその代わり目から涙が溢れ出した

優しくティッシュを差し伸べる先生

保健室じゃ落ち着かないから別室戻ろうと言われ

戻り、話をした



ふっと勇気を出したかのように先生が言った

「先生ね高校生の時クラスの人なくしてるんだ」って

高校生の時にクラスの人が自殺したらしい

保健室とかでたまに話してたから

さすがに泣いたって

悲しそうな目でそう言った

その後も先生の過去の話を聞いた


辛いのは私だけじゃないんだって心のどこかで思えた気がして

次の日も学校に行けた


別室にいると先生が会いに来てくれた

次の日も、その次の日も

先生は会いに来てくれて

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