第16話「聖剣編5:レベルアップと休憩所作り」


クソゲー雑学9:


ヴェルザンディがお荷物キャラと言われた理由として

1:サポートキャラであるはずなのにサポート技(ステータフデバフ系、移動系、回復系)を覚えない。

2:ストーリーの都合、話し手をたまに務めるからパーティから外すことが出来ない。

3:後から入る仲間の方が便利さや戦力が上だから。


以上の3つの理由が主でヴェルザンディがユーザーから不満を買ったとされている。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 


イワンとの戦闘を終え、吸血鬼城を後にすると腹痛から回復したハロルドが訪れイワンを倒したことを伝えるとすぐに帰る手配をしてもらった。


「オレが全力ならもっと楽に倒せたがしょうがない。お前たちにはギルドマスターズに言って報酬を多めにもらえるよう交渉しとくぜ!」


最もハロルドはアンデット特化の為これ以降の出番がないNPCだ。なぜアンデット特化のキャラなのに腹痛を理由に活躍の場の出番が主人公パーティを送迎するタクシーの様な役割なのかプレイヤーからもあまりにもったいないと惜しまれていた。


ブリダッタスに戻った後、報酬金を受け取るとアイテム売り場で集めに集めた金塊と宝石等の換金アイテムをお金に換えてもらった。手持ちの金は一気に100万単位となり、今後の生活に困らないほどのたくわえが出来た。


ハロルドからは紹介所を貰い、コルテスに聖剣を作ってもらうための準備ができた。


更に金を使って冒険鑑定屋で新たに加わったメアリー、莉花龍、葵雪舞姫の3人と自身とヴェルザンディのレベル上げをした。全員のレベルを一気に30まで上げて後の戦いに備える戦いにした。ステータスは以下のようにアップした。



尚樹 Lv10 → Lv30


HP :253    →HP:2027

攻撃力:75   →攻撃力:93

防御力:50   →防御力:110

魔法攻撃力:117 →魔法攻撃力:415

魔法防御力:120 →魔法防御力:277

魔力:180    →魔力:472

幸運:53    →幸運:74


新たにスキルとして『巡界の歌』と『水壁の歌』を覚えた。


ヴェルザンディLv10 → Lv30


HP :229    →HP:1702

攻撃力:66   →攻撃力:201

防御力:54   →防御力:192

魔法攻撃力:93 →魔法攻撃力:189

魔法防御力:105 →魔法防御力:231

魔力:200    →魔力:400

幸運:47    →幸運:59


新たな攻撃スキル『エクスジャベリン』を覚えた。


尚樹はサポート技を覚え、ヴェルザンディは攻撃技を覚えて戦力として強化された。



メアリー  Lv12 → Lv30


HP :115     →HP:2542

攻撃力:32   →攻撃力:390

防御力:80    →防御力:450

魔法攻撃力:73 →魔法攻撃力:350

魔法防御力:132 →魔法防御力:276

魔力:286    →魔力:589

幸運:29    →幸運:42


僧侶のメアリーは回復系の他に物理攻撃も高いステータスになっている。


莉花龍  Lv12 → Lv30


HP :299     →HP:3425

攻撃力:250   →攻撃力:903

防御力:224    →防御力:663

魔法攻撃力:0 →魔法攻撃力:0

魔法防御力:180 →魔法防御力:594

魔力:0    →魔力:0

幸運:50    →幸運:92


花龍は格闘家で物理攻撃と防御に特化している。魔法攻撃はないが【地脈】による技を得意としている。


葵雪舞姫 Lv12 → Lv30


HP : 235    →HP:2207

攻撃力:203   →攻撃力:890

防御力: 78   →防御力:341

魔法攻撃力:98 →魔法攻撃力:730

魔法防御力:112 →魔法防御力:312

魔力:100    →魔力:200

幸運:75    →幸運:103


雪舞姫は戦闘の他に探索スキルが多く、罠や呪い等を解除する技を使う。戦闘も素早さがありとても優位に進められる。


レベル30にしてすでに体力が4桁だったりするが、このゲームはステータスの上昇がかなりいい加減になっており、レベルを5上げるだけでもステータスの状態が全然違う。レベル30止まりなのは一応このゲームにもレベルアップの上限があり、ブリダッタスの時点では30までが上限とされている。行く場所が増えるとレベル上限も上がる仕組みは転生し、リアルになった世界でも健在のようだった。


レベル上げを終えた後、盗賊ギルドに絡まれた。


「冒険者だー!」

「やっちまえー!!」


以前痛い目にあった盗賊ギルドも今のレベルなら簡単に倒せるので、皆で倒した後ギルドマスターズ・ブリダッタス支部に行き報酬をもらった。


「ありがとうございます! 彼らには悩まされていたので」

「大丈夫ですよ!」


安い報酬だが、この世界では金はあるに越したことはないので倒した盗賊ギルドのメンバー4人を引き渡した。



その後、ブリダッタスに尚樹達専用の冒険者ギルドの休憩所を作った。

冒険が進むとギルドマスターズから許可があり、自分達専用の休憩所を作ることができる。尚樹は料金を払い、ギルドマスターズが私有している休憩所を購入し尚樹達の休憩所として扱うことにした。残った金は貯金として冒険者銀行に預け、新たな投擲武器である『エアーグレネード』と『サンダーグレネード』をファイアグレネードと共に多めに購入した。


休憩所には5人が休めるように広めの部屋、浴室と収納スペースがある。インテリアや家具を購入すれば反映されるので『ドラグーン・ブレイド』の数少ない評価点であった。


「それにしても汗かいたわねえ~」

「お風呂に入りたいですね」

「尚樹~♪ 一緒に入りましょうよ♪」

「えっ!? 駄目ですよ!」


ヴェルザンディの言葉に尚樹は一瞬迷ったが、断ろうとした。


「いいじゃない! 別に裸で入るわけじゃないしさ~♪」


ヴェルザンディは道具屋で購入したセクシーな水着を取り出す。


「ううっ//」

「女神の空だなんてそう簡単に見れるもんじゃないわよ~」


(ふふふ。動揺しているわね。尚樹はこれで私の虜にするわよ~♪)


「ならみんなで一緒に入るのはどうでうすか?」

「それ賛成!」

「構いません」


メアリーの言葉に花龍、雪舞姫も賛成する。


「えっ!?」

「…ヴェルザンディさん抜け駆けはだめですよ?」

「でも…」

「尚樹さんは私達と入るのは嫌ですか?」

「そういうわけでは…」


雪舞姫の上目遣いの誘惑に尚樹は折れて混浴することにした。


ちなみにこのゲームは一応ファンタジーの世界だが装備品のファッションに『水着(男物)』もあるのでそれを直用して風呂に入ることにした。



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