あの夏休み 君と出会った特別な時

ぶっちー

7月31日 夏休みの始まり

今日から夏休みが始まる。正確には、今日の午前中に終業式をやり、午後からだ。まぁ、今日なんて寝てれば学校が終わるので特に気にしていない。強いて言えば、学校に行くまでが暑いということだ。殺す気か、太陽め。

学校に着くと、すぐさま自分の席に座りスマホをいじる。これが最近の日課だ。

「おっはージュン!」

俺がスマホをしている所に話しかけてきたのは友達のディオだ(本当の名前ではなく、あだ名)

「うっす。」

軽く返事をすると、目の前に座りスマホを取り出した。

「なぁ、夏休み何やるか決まったか?俺はなんも決まってない。お前は?」

「俺はいつも通りまったり家で過ごすことにするよ。暑いしな」

「それな〜、マジ最近の暑さには参るね」

今日は最高気温40度までいくらしい。未来人からすればこんなの普通なのだろうか。そんな事を考えていると、始業のチャイムが鳴った。

「え〜おはようございます。今日から夏休みですが宿題があることを忘れずに。それから〜、、、」

先生の長い話が始まった。あぁ、眠い。この後と校長の話があるのだと思うと、気が遠くなる。


やっと、校長の話が終わった。最近は暑さの影響か、体育館で全校生徒集まるのではなく、教室で放送を聞くだけになっていた。ありがたいことだ。

「え〜では、朝話した通り、宿題を忘れずに。では、また夏休み明けにさようなら」

「「さようなら」」

やっと終わった。はやく帰って、ゲームをやろう!と思って歩いていたら、身に覚えのある車が見えた。家の車だった。

「えぇ。なんで学校に?」

そう思っていると、車から父親が出てきた。

「急に悪いが、今からおじいちゃん家に行くぞ」

「えぇなぜ急に?体調でも壊したか?」

「いや、何故か家族を1回集合させたいらしい。俺にも意味が分からない。」

父親にも分からないらしい。全くもって謎だ。

「それで、いつ帰れるのさ?今日の午後?それとも明日?」

「いや、夏休み最終日までだ。」

「はいはい、夏休み最終日ま、で?」

え?聞き間違えかな?

「次にお前は、「う、嘘だろ?冗談きついぜ」と言う」

「う、嘘だろ?冗談きついぜ」はっ!

決まったなと、ドヤ顔の父親。車の中にいる呆れてる母親。寝ている、妹。

一体どうなっちまうんだァ




「着いたぞ」

俺は、起こされると眠い目を擦りながら車のドアを開けた。

、、、そこに広がっていたのは、大自然だった。

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