魔法とテロリストと闘争でありふれた現代で天使の女の子を拾いテロリストと戦う話

@su10

第1話 女の子を拾った話

俺は今、混乱している。

何故なら、金髪の天使のような羽が生えた美少女が目の前にいるからだ。


「え〜っと…」


俺が話しかけるべきか悩んでいると、その女の子は口を開いた。


「△○∥'™£√%∪⊃≯⊅∩」


なんて?俺が戸惑いを隠せず、さらに動揺していると


「あっ…ここではこの言語は通じないんだった。お腹が空いたのでご飯を恵んでください!」


「とりあえず家来ます?」


「いくいく!」


彼女はそう言って首をブンブン振りながら俺の後ろを歩いて付いてきた。


自己紹介が遅れた、俺は水木。水木 みずき りょう。大学2年生だ。本と外出が好きで、よく近所の本屋や知り合いが働いている遊園地や水族館に遊びに行ったりしている。


と自己紹介をしていると家に着いた。


「俺は料理してくるから居間で静かに過ごしとけよ」


「はーい!」


大きな返事だ。というわけで俺はキッチンに向かった。ていうか俺は何故見ず知らずの人に飯を作ってるんだ?と考えたが考えても思い付かなかったので飯を作って持っていった。

ちなみに彼女は椅子に座って飯が持って来られるのをヨダレを垂らしながら待っていた。


俺は彼女に飯を渡し、テレビを付けた。そうゆると真っ先に出たニュースが目に映った。


「『こちら福岡の博多にある迷宮ダンジョンです。今日はこの迷宮ダンジョンを初めて開放するとのことなので許可を取って撮影させていただいております。』」


「『いえいえ、わたくし共もこのような機会は少なくてですね。何しろ大阪や東京、北海道にある迷宮ダンジョンにあらかた盗られてしまうので……このような機会が設けられることが嬉しいのですよ。』」


「『なるほど、本日は貴重な意見ありがとうございます。』」


この一連を見て俺はテレビのチャンネルを別のものに変えた。


迷宮ダンジョンか〜…俺も行きたいな」


「君も行けばいいじゃんか」


俺の横から彼女が飯を食いながら口を挟んできた。


「無理だよ。俺は迷宮ダンジョン立ち入り許可証を持ってないからな」


「『迷宮立ち入り許可証』?そんなものが必要なのか?」


「お前どこで生まれたんだよ…今じゃ全国共通だぞ」


俺が呆れたように言うと彼女は


「ごめ〜ん話忘れてた。私はカムル。この世界から約104個隣の並行世界から来た上位天使だよ。」


なに言ってんだコイツのような表情で彼女を見ていると


「そうなるのも無理はないよ。魔法が使える世界でもこんな話馬鹿げているからねw」


と彼女は言っていたが規模がデカすぎて正直良く分からん。バケモンってことだけはわかった。


「ところで迷宮立ち入り許可証ってのはどうやったら手に入るの?」


話変えやがった…まぁ話変えてくれたほうが俺的に助かったから良かったが…


「簡潔にまとめると迷宮全許可発行所ってところに行って迷宮に入っても「命を落とさないな」って実力を見せつけてようやく発行してもらえる。ちなみに完全に発行してもらわないと迷宮への立ち入りは禁止だ」


だいたいどの国もこんなふうにして発行されてるらしい。この地域も例外なく。


「それじゃ明日行こ!早いほうがいいと思うし」


彼女は突発的にそう言った。


「結構遠いんだよ、目的地迷宮全許可発行所までは」


俺の言った言葉に彼女は耳を傾けず就寝に就くのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る