第14話 中学時代⑩ 音楽の力を知った

不登校になり、引きこもっていた私。


そんな私はとある曲に出会いました。


ちなみに私はそれまで音楽に興味はなく、音楽の授業は大嫌いでした。


そんな私が、あるアーティストさんの名前で検索しました。


私は所謂、娯楽に手を出したことがなく、検索機能も滅多に使わない人間。


私は無心で

「ぱふゅーむ」

と打ち込んでいました。


今でも不思議なのですが、なぜ私はPerfumeさんのことを覚えていたのかが謎です。


おそらくテレビでついていた音楽番組で耳にしたことがあってのことでしょうが、なぜそんな行動を思い立ったのかは分かりません。


私はPerfumeさんの曲を聴いて、すぐにハマりました。


それまでの人生を考えると天と地がひっくり返ったような出来事です。


その中でも、私の心に突き刺さったのは『Dream Fighter』という曲でした。


この曲の中には

「最高を求めて 終わりのない旅をするのは きっと 僕らが 生きている証拠だから」

という歌詞があるのですが、私に希望の光を照らすフレーズでした。


私は勉強が嫌いになっていました。


努力してきた自分という存在はなんだったんだろう、無意味だったんじゃないかと思うようになっていました。


しかし、この曲で、私のこれまでが無駄では無いと思えました。


その他にも、今の私が生きているということへの励ましに思えるような歌詞が多かったので、私のための曲なんじゃないかと思いました。


そこで私は音楽に支えられるようになりました。


ささやかではあっても、一つ辛いことが忘れられる手段、心が安らぐ時間があるということは大きな変化でした。




今思えば、私が作家を目指す最初のきっかけはここだったのでしょう。





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