緋頭番

黒岩匠/二笑亭

緋頭番

 〈鬼払い〉というのをご存じだろうか。

 知らないのも無理はない。彼らは闇の世界の住人なのだから。

端的に述べてしまえば、〈鬼払い〉とは、この世で悪さをする妖怪を狩る者のことで、依頼を受けて金を貰う闇の仕事人である。あくまで妖怪が暴れた時に対処するのが仕事で、基本的に悪さをしなければ手出しをしないのが掟である。

つまり人間社会でいえば害獣駆除のようなものだ。

ここでいう鬼払いの〈鬼〉とは、角を生やした妖怪のみを指すものではなく、魔性のもの全般を指す言葉である。

一説によれば、鬼払いという名称は平安時代に中国から伝わった、かつての宮中行事〈追儺ついな〉、つまり〈鬼やらい〉から転じたものと言われている。追儺とは一年の邪気を祓い、疫病を運ぶ邪鬼や疫鬼を取り除く行事である。現在でも一部の神社では神事として継続されてもいるが、節分の豆撒きの基になったものと言った方が解りやすいかもしれない。

 そんな由来からも判るが、鬼払いの発祥自体は、平安時代まで遡れる。都の権力中枢に入っていた貴族階級の陰陽師ではない、法師系の陰陽師をはじめとする民間の霊能者たちが、京を離れて全国津々浦々に住みつき、住人から請われて妖怪を狩る仕事をしたのが始まりと言われている。

 やがて時代が江戸になると、各地を追われた陰陽師、修験者たちが江戸の町に流入し、職人や商人といった表の顔を持ちながら、妖怪退治を生業とした。彼らは帯刀を許された武士ではなかったため、妖怪退治に用いる得物はもっぱらノミやキリ、鋸や鉄鎚といった商売道具、数珠や錫杖しゃくじょう金剛杵こんごうしょ、果ては木魚などの宗教道具であった。


 そして、現在――。

 鬼払いは後継者不足で大分数は減ってしまったが存在することは存在する。

 ただ、ここで紹介する男はその中でも異色の存在だ。

 神戸かんべ六郎。

 この男の正体はろくろ首である。

 あの昔話や見世物小屋などでお馴染みの首が伸びる妖怪のことだ。

 妖怪が同じ妖怪を手にかけるのかと不思議に思うかもしれないが、別に変な話ではない。妖怪と言っても千差万別。人間の世界でいえば「動物」「生物」というような分類であって、人間も同じ生物である害虫や害獣を駆除するだろう。それとなんら変わりない意識でこの男もとい妖怪は仕事をしている。

彼の武器はその伸びる首だ。伸びた首を相手の首に巻き付けて絞め殺す。絞められた相手は顔を真っ赤に染めて事切れる。

 この殺し技で仲間内から付いた渾名あだなが〈緋頭番ひとうばん〉。

 ろくろ首の別名〈飛頭蛮ひとうばん〉と、赤く染まる顔の二つを掛けている。

 しかし、六郎はこの渾名が気に入らない。

 〈ろくろ首〉と〈飛頭蛮〉は同じ種族に分類されるが、厳密にいえば形態が大きく違う。

 簡単に言えば六郎のように首が伸びる方が〈ろくろ首〉。

 首が胴体から離れて飛び回るのが〈飛頭蛮〉。この名称は中国由来らしく、中国南部や東南アジアには首だけの妖怪の伝承が数多く残っているという。人間で言うなれば同じネコ科の豹とジャガーの区別がつかないようなものか。しかし六郎が気に入らないということは、本人はその差に誇りを持っているということなのだろう。


「なあ本当にこの男が今回の標的なのか?」

 六郎は仕事を持ってきた情報屋に尋ねた。

「ええ、こちらの調査に抜かりはございませんよ」

「本当だな」

 六郎は持っていた写真を情報屋の顔に突きつける。

 写真には料亭の玄関前で握手を交わす背広を着込んだ中年男と和装の老人が写っていた。中年男の方は首にストールを巻いている。

 情報屋は写真を取って中年男の方を指して詳細を伝えた。

「標的の名前は薬師寺兆司。ひと言で言えば闇金経営者。こいつのお陰で何人の人間が借金で首が回らなくなり、何人の人間が首をくくったことか!」

 今回の情報屋の弁には何故だかやけに熱がこもっている。

 六郎は情報屋から写真をふんだくり、薬師寺兆司の顔を眺めた。

「本当にこいつは妖怪なのか? だとして何の妖怪なんだ?」

「妖怪なのは間違いないんですが……」

 情報屋は答えに窮する。

「が?」

「何の妖怪なのか、その尻尾は全く掴めず……。面目ないです」

「どこからどう見ても人間だな、写真の二人とも」

「それを言うならあなたも」

 情報屋は普段のおどけた調子を取り戻した。

 確かに六郎も首が伸びていなければ誰もろくろ首だとは思うまい。

「人に化けているなら古狸か、化け狐か」

「薬師寺が妖怪たちの会合に何度も顔を出しているのは確認済みです。ただ会合でも姿はそのままでして、恐らくですが本当にこのまま姿なのではと……」

 何とも判然としない態度の六郎に、情報屋は咳払いをして説明を続けた。

「隣の老人に見覚えはありませんか?」

「隣の……」

 先ほども言ったように写真には薬師寺の隣に和装の老人が写っていた。白髪のオールバックで口髭を蓄えた老人である。落ち窪んだ眼ながらその眼光は鋭く、不敵の笑みをたたえている。仮にこの男が人間だとしても〈妖怪〉と渾名されていそうな雰囲気がある。

「さあ知らんね」

「知らんねえって、あんた本当に鬼払いですか?」

 六郎は面食らって、情報屋を見た。

「この男は〈ぬらりひょん〉ですよ。あの妖怪の総大将と言われている」

 ぬらりひょん――

 六郎もその名前は聞いたことがある。その妖怪がどうも〈妖怪の総大将〉という地位にいるということも勿論。

ただ六郎は本当にその顔を見たことがなかったのである。六郎もとい〈ろくろ首〉は妖怪の中でもどうも地位が低いらしい。そんな大物の妖怪と交流を持つようなことはこれまで一度もなかった。

 情報屋は続ける。

「ぬらりひょん、人間に扮している時の名は平松十三。遅くとも安永年間には人間社会に溶け込んでいたようです。人間世界の政財界、闇社会と繋がりを持ち、巨万の富を築いたという。今まで幾多の鬼払いがその首を取ろうと挑んだものの、みな闇に葬られたと聞きますよ」

「ふうん」

「平松十三の系列組織の幹部はみんな妖怪で間違いないんです。そう考えると薬師寺兆司も妖怪でまず間違いないでしょう」

 情報屋は胸を張って言った。

「あと御安心ください。六郎さんの今回のお相手はぬらりひょんではなく、この隣の男、薬師寺兆司の方ですから。闇に葬られるようなことはないでしょう」

「でも、こいつが何の妖怪かはわからないんだろう」

「それは面目ない……」


 結局、六郎は大した手掛かりなしに薬師寺兆司暗殺へ向かうことになってしまった。

 何日か待ったが情報屋から得られた追加の情報は、平松と薬師寺が以前の料亭で会食をするということと、薬師寺の事務所の住所、それと薬師寺がいつも事務所で夜遅くまでひとりで作業をしているということだ。

 情報屋の話によると恨みを多く買っているようだが、そんな男が夜遅くまでひとりで作業とはあまりに不用心。とすれば

(やはり薬師寺は妖怪か……)

六郎は確信を持ててきた。

 料亭は都心から離れたいわゆるベッドタウンの中にある。料亭のすぐ傍には竹林があり、六郎はそこに身を潜めた。

 六郎は文字通り首を長くして待っていた。首を伸ばして料亭の中の様子を窺っているのである。

しかし人間の頭はその人間の体の一〇パーセントの重さ、大体四から六キロほどあると言われるが、六郎の首が何故その重さに耐えられるのか不思議である。それこそ妖怪のなせる業なのだろうか。


閑話休題。

そうこうしている内に、平松と薬師寺がやって来た。

女中の案内で二人は廊下を歩いている。ガラス張りの窓なのでその姿がよく見えた。

六郎は料亭の庭に植えられた松の木に頭を隠し、伸ばした首も上手いこと庭の照明の光を避けている。

 薬師寺が庭を向いて立ち止まった。

「どうかしたのか?」

 平松が尋ねる。

「いや、何やら庭に気配を……」

 薬師寺は庭を見回した。

 六郎は息を呑んで、今まで以上に頭と首を潜める。

「気のせいか……」

 薬師寺は再び歩き始めた。

 二人は突き当りの一室に入り、部屋からは二時間ほど談笑が絶えることなく漏れていた。

 六郎は聞き耳を立てて、不足している情報を得ようと試みる。

 二人の会話の中に薬師寺の正体そのものの話題は上らなかったが、内容から彼が妖怪であることは間違いなかった。

「甲斐の国での一件は本当に残念であった」

「しかし全滅だけは免れたからな。身内ながら奴らが迂闊うかつだっただけよ。してもあの回龍とかいった腐れ坊主。わが一族の恥をあのように武勇伝として広めるとは」

「憤りはごもっとも。だが人間などいつの世もそんなものよ」

「お主は良いわな。常にのらりくらりとかわすだけ」

「名は体を表すとはよく言ったものよ」

「ぬらりひょんだからな」

 二人は声を揃えてそう言うと大声で笑い始めた。

 甲斐の国とは今の山梨県。恐らく二人は思い出話に花を咲かせているのだろう。それも旧国名で呼んでいるあたり、少なく見積もっても百年は下らないであろう昔話に。

 それからしばらくしてどうやら仕事の話になったようだ。金融や経済問題などに関してとんと弱い六郎は、二人の会話が何かの暗号のように聞こえてしまう。

 そして薬師寺と平松の二人は部屋から出てきた。

「いや、今日も楽しかった。お前さんと話すのは本当にいい。近頃はうちも若い連中が台頭してきてな、気の置けない話し相手を探していたところだ」

「お役に立てて俺も嬉しい。こちらこそ、これからもお付き合い願いたい」

 情報屋から貰った写真同様に、二人は握手を交わしている。

 二人は手をほどくと玄関の方へ向かって歩き始めた。

 六郎は慌てて伸ばした首を引っ込めて、竹林を出て料亭の入口の方へ向かった。

 六郎は壁に身を潜め、引き続き薬師寺の様子を窺う。

 料亭の入口には黒塗りの車が停まっていた。薬師寺が乗り込むと車はそのまま発進する。車は薬師寺の事務所の所在地の方角へと向かっていった。

 六郎は車を見届けると近くでタクシーを拾い薬師寺が乗る車を追った。


 薬師寺の事務所は都心のオフィス街の一角にあった。

 近隣に飲み屋街はなく、夜になると人気もなく寂しさが漂う。

 薬師寺の事務所は七階建ての雑居ビルの四階だ。他の階の灯りは全て消えており、薬師寺の事務所のある階だけに灯りが点いている。

(この状況でエレベーターを使うと侵入に気づかれるな)

 六郎はそう考えると辺りを見回した。人どころか猫の子一匹もいない。

 六郎は首を伸ばし始めた。

 縄のような首がするすると天に向かって伸びていく。

 そしてビルの屋上に首が届いた。

 六郎は屋上の縁にある手すりに頭をくぐらせ、少し余裕を持って伸ばした首を結びつける。次に六郎は首を縮め始めた。

 そうするとどうだろう。

地上にある六郎の胴体が屋上に向かって吊り上げられていくではないか。

 六郎の手が屋上の手すりを掴み、胴体を入れ上げた。手すりに結んだ首をその手で解いていく。そして屋上から下の階に通じるドアをピッキングで解錠し、薬師寺のいるオフィスへ向け階段を下りていく。

 

 六郎は薬師寺の事務所の前に到着した。

案の定鍵は締まっていたので、六郎はこれもピッキングで開ける。

(ここまで来れば気配を消すこともない)

 六郎は肩で風を切るように堂々と事務所の中へ入っていった。

 薬師寺は事務所の一番奥、窓を背にしたデスクに身を沈め書類の束に目を向けている。

 六郎の気配に気づいた薬師寺は身を起こして、六郎をねめつける。

「誰だ、貴様は!」

 真に驚いている声音だった。

 六郎は静かに返す。

「お前の仲間で、お前の敵だ」

 薬師寺はその一言で察したようだった。

「何だ退か。それも妖怪の」

 退治屋とは妖怪たちが用いる〈鬼払い〉への蔑称である。

「面白い、青二才。俺の首を取りに来た訳だな。取れるものなら取って見せろ!」

 六郎は薬師寺の方へ向けて高速で首を伸ばした。

 そして伸ばした首で薬師寺の首を締め上げる。

 この時、六郎は何か違和感を覚えた。

 締め上げているのにあまりに手応えがないのである。

 そもそも薬師寺は抵抗もせずに六郎の攻撃を受け入れ、締め上げられている間も苦しんでいる様子を見せない。呼吸が荒くなったり手足をバタバタさせたり、そういった素振りを微塵も見せないのだ。

(いつもならこの辺りで相手の顔が赤く染まるのに……)

 薬師寺の顔は赤く染まらず、かといって死人のような土気色や白色にも変化せず、平常時のままの色だった。


 六郎は薬師寺の首を締め上げ続ける。すると――

 薬師寺の首が胴体から離れて転げ落ちた!

 六郎は呆気に取られた。

「ははははは」

 笑い声が聞こえる。明らかにさっき聞いた薬師寺の声と同じだ。

 声は床に落ちた薬師寺の首から聞こえる。

 六郎は冷静になって落ちた薬師寺の首を見た。

 薬師寺の首の切り口は綺麗で、決して自分が締め上げたことが理由で落ちたわけではないことが解る。現に六郎の首には一滴の血糊も着ていない。

 六郎はスルスルと首を縮めて普段の、人間の時の姿に戻った。

「そういうことか……」

「やっと気づいたか」

 床を転がる生首が答える。

 首はピョンと跳ね上がり宙に制止した。

「俺こそが飛頭蛮だ!」

 薬師寺の生首は鬼の首を取ったように笑うと、頭突きで窓ガラスをぶち破り、夜の闇へと逃げていった。

「クソ!」

 六郎は怒りに任せて首のない薬師寺の胴体が座る椅子を強く蹴っ飛ばす。

 再び首をスルスル伸ばして、破れた窓から薬師寺の首を追っていった。


都会の夜空に奇妙な追いかけっこが演じられた。

宙に浮かぶ中年の生首と追う男の首。

薬師寺の方はいわば無線タイプだが、六郎の方は有線タイプ。その上、六郎の首は無限に伸びる訳ではない。

六郎が薬師寺の首を追おうと頭を前に出しさらに首を伸ばそうとするが止まってしまう。遂に限界が来たのだ。

「畜生」

 六郎の声に、前進していた薬師寺の首が振り返る。

「はははは、どうだ青二才。この次は首を洗って出直してこい」

 不敵の笑みを浮かべると、薬師寺の生首は六郎を挑発するように自由自在に宙を舞った。

 六郎の首は自分の胴体がある雑居ビルへと引き返していった。

 六郎の首は破れた窓ガラスをくぐっては自らの胴体へと戻っていた。

(しかし、これからどうするか……)

 妖怪を相手にする鬼払いの仕事の失敗は、即ち「死」を意味するのだが、今回の場合どうなるのか。

 機会を逸して標的に顔を見せずに済んだなら、このまま何事もなく帰れるだろう。

しかし六郎の面は相手に割れてしまった。それも相手は妖怪の世界の大物と昵懇なのである。

(命は助かっても、俺のヘマの話はすぐに広がる。鬼払いとしてはもう終わりだな……)

 自分の置かれた状況を顧みて六郎は笑った。

 そして怒りに任せて薬師寺の胴体が座る椅子を蹴り始めたのだ。

 六郎は何度も何度も椅子を蹴る。

 やがて椅子から薬師寺の胴体が落ちた。

 その胴体すらも六郎は足蹴にする。

六郎はさらにエスカレートして、胴体の足を掴んで振り回し放り投げた。

 薬師寺の胴体は元あったデスクを遠く離れ、事務所の入口あたりまで飛んでいた。

 六郎は気が済んだのか、その場にへたり込み、再び笑い始めた。

 そうこうする内に薬師寺の首も、破れた窓をくぐって帰ってきた。

「な……」

 椅子に座っていた自身の胴体が消え失せていることに気づき、生首は絶句していた。

「貴様ッ!」

 薬師寺の首は怒気で眼を爛々と光らせ、六郎に近づいてきた。

 六郎は薬師寺のあまりに怒気に圧され慄然と後退する。

 生首はやがて六郎の眼前に迫る。

 すると――生首は突如落下して床に落ちた。鞠のように三回弾んで、また床に落ちた。

 六郎は生首を拾い上げる。

 薬師寺の顔は憤怒の相で凝固していた。しかしその首に生命反応は最早なかった。


 しばらくして情報屋が六郎の元を訪れた。

情報屋は薬師寺兆司の葬儀が営まれたことを六郎に伝える。表向きには病死ということで落ち着いているらしいということも。

「中国の『捜神記』によれば、飛頭蛮は離れた胴体を移動させると首と胴とが再び合体することなく、首は三回地に落下し弾んで死ぬといいます」

 情報屋が蘊蓄を話す。

「お前、初めから薬師寺の正体が解っていたな?」

「いえ、そんなまさか……。相手が飛頭蛮でしたら、六郎さんに同族殺しの汚名を着せるような仕事は依頼しませんよ」

 六郎は(それが理由か)と思った。続けて(この男なりの配慮なんだろう)とも思った。

「前にも言ったが俺は〈ろくろ首〉。飛頭蛮とは別物だ」

「世間はそうは思わないでしょう。だからこそ、あなたの渾名も〈緋頭番〉なのでしょう」

俺は〈ろくろ首〉。飛頭蛮とは別物だ、と自分で言ったものの、六郎はもうどうでも良くなっていた。

「そういや薬師寺が死んだ後、ぬらりひょんはどうするんだ?」

「どうもこうもないでしょう。万事いつもと同じことですよ」

「いつもと同じこと?」

「そうですよ」

情報屋は屈託ない笑みで答えた。

「組織の頭が死んだなら、首を挿げ替えるだけのことです」

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