第31話

 夏「・・・優じゃん。お久さ」


声は明らかな空元気・・・


そもそも、今は大雨の中で、体操座りで泣いてるなんて、


 明らかに何かあった様子だ。


 優「・・・」


 だが、それを心配する程出来ている人間じゃない。

 そうだったら、とっくに・・・


夏「・・・へぇー、アンタも私を見捨てるんだ」



 ・・・知らない。そんなこと言われても


 夏【優くん。あんたいい加減春のお風呂を覗こうとしないほうがいいよ】


夏【うわぁ、痛そうだね。私もそこの傷をもっと深くしたい】


 されたことも十分、ひどい・・・自業自得だ。


 うん、知らないよ。


 優はそうして、夏を去る。


_____


だが、結局優は心配になり、警察に連絡して、夏を少し遠くから隠れて見ていた。


 すると、夏は覚悟を決めたように歩き出す。


 優の判断は早く


「やめろ!!」


 道路に出て自殺しようとした、夏を助けた。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る