第24話


 もう、12月を過ぎようとしていた。


 みんなもクリスマスか、勉強かで苦しんでいた。


 そんな中、私は


 「・・・お兄ちゃん、今何をしているのかな」


私はお兄ちゃんと呟くようになっていた。


_________


「何これ?」


家に帰ると珍しく新しい漫画があった。


 「え、あ、これね。ほら最近春も漫画読むようになったから、私も勉強しようかなと思って」


 なんだろう、お母さんが何か隠している気がする。


 というか、作者の名前の苗字が前の・・・あの変態やろうと同じだ。


 「・・・面白かったから、春も読んでみてよ」


「・・・え」


正直、苗字だけで読む気が失せる。


 

 でも、


 前もお兄ちゃんがそうやって、図書館で本を読んでる時に私達はバカにした。


 「読んでみるよ」


「うん!!感想聞かせてね」


なんだろう、テンションが高い気がする。


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