第16話
暗闇が、私の中に渦巻く。
「・・・」
捨ててしまったんだ。自ら一番大切な人を・・・
自覚する。余りにも遅い自覚。
_________
学校に行くと秋に、昨日のことで聞かれた。
連絡先すら知らないからと言ったら、
最近はいつも笑顔な秋は、察した冷たい視線を私に向けて、そのまま机に戻った。
そして、秋は暗い視線のまま読書をしていた。
まるで、前の秋のように
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