第15話

 あいつが、私に会いたくないって?


 「なんで?アイツ私のこと大好きなんでしょ!!会いたくないなんて」


「大好きだったのよ。でも言ったでしょ。優だって春と同じまだ18になったばかりの半分子供なの・・・」


「そんなの、関係ないじゃん。好きなら」


「そうね。でも優は限界が来て・・・春のことが好きじゃない・・・って」


「・・・そ、そ、」


頭を打たれたような悲しさ・・・



 まるで失恋したかのような、そんな気持ちがする。


 お母さんは私を見て察しのたか私を抱きしめる。


 「ごめんね、春・・・春もあの人達のせいで苦しんでたのに、ごめんね」


「・・・っ」


 

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