悪役貴族に転生した俺は、死亡ルートしかなかったが、ゲーム知識と魔剣で破滅を回避します。気づいたら悪役クズよりも人助けになって感謝される

おーちゃん

第1話

『001 悪役貴族に転生』



ああ、疲れたな。


警備員の仕事を終えて歩いている。


名前は工藤涼。





工藤涼


40才 警備員


独身 親と同居 埼玉県川口市


趣味 ゲーム アイドル ネット動画




まあこんな感じの冴えない中年日本人だ。


たぶんどこにでもいる独身男性で、埼玉県川口市に住んでいる。


東京からは近いので便利な地域として最近は人気の町らしい。


楽しそうな若い20代くらいの男女が歩き、子供を連れている光景は、今の俺との差を感じる。


俺には一生ない幸せそうな生活だろう。


そう思っているけども俺はと言うとゲームに夢中であった。


ゲームはインフィニティ・ワールドという人気タイトル。


歩きながらスマホゲームをする通勤だ。


勇者がパーティーを組んで仲間と冒険する人気ゲームをしていた。


その時に不注意だった。


転んでしまった。


激痛があって意識がなくなった。












ここはどこか?


「どこだろう? どう見てもいつもの通勤風景とは違うな」


明らかにいつもと違う風景に戸惑う。


川口市は荒川が流れていて、マンションも多いが、ここはまるで中世のような建物が並ぶ。


でもどこかで見たこともある気もするのは不思議だな。


えっと、まさかとは思うが、インフィニティ・ワールドじゃないよな?


スマホゲームでやっていたゲームににている。


ゲームならステータスが表示されるのがあるが、




名前 ガイル

職種 貴族

体力 40

魔力 40

攻撃力 40

防御力 40

素早さ 40


魔法


スキル

詐欺

強欲




「マジでステータスが表示されたぞ! しかも貴族のガイル、これってインフィニティ・ワールドの悪役貴族! 俺はガイルなのかよ」


ガイルかよ!


ゲームでは勇者オーディナルに殺されるストーリーの貴族だった。


しかも紳士な貴族とは違い、奴隷商人と一緒に奴隷を雇い金儲けするキャラの。


最悪なサブキャラの一人だったな。スキルが詐欺、強欲とあるから、その可能性もある。そうなると俺は、


「異世界転生したっぽいな」


異世界転生ものは小説や漫画で読んでいたが、まさか自分が転生するとは想像もしなかった。


しかも勇者やチート魔法とかで強くなったりするものだが、俺の場合は弱い悪役の貴族。


勇者オーディナルにストーリーで殺されるキャラだったから絶望的になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る