悪役貴族に転生した俺は、死亡ルートしかなかったが、ゲーム知識と魔剣で破滅を回避します。気づいたら悪役クズよりも人助けになって感謝される
おーちゃん
第1話
『001 悪役貴族に転生』
ああ、疲れたな。
警備員の仕事を終えて歩いている。
名前は工藤涼。
工藤涼
40才 警備員
独身 親と同居 埼玉県川口市
趣味 ゲーム アイドル ネット動画
まあこんな感じの冴えない中年日本人だ。
たぶんどこにでもいる独身男性で、埼玉県川口市に住んでいる。
東京からは近いので便利な地域として最近は人気の町らしい。
楽しそうな若い20代くらいの男女が歩き、子供を連れている光景は、今の俺との差を感じる。
俺には一生ない幸せそうな生活だろう。
そう思っているけども俺はと言うとゲームに夢中であった。
ゲームはインフィニティ・ワールドという人気タイトル。
歩きながらスマホゲームをする通勤だ。
勇者がパーティーを組んで仲間と冒険する人気ゲームをしていた。
その時に不注意だった。
転んでしまった。
激痛があって意識がなくなった。
◇
ここはどこか?
「どこだろう? どう見てもいつもの通勤風景とは違うな」
明らかにいつもと違う風景に戸惑う。
川口市は荒川が流れていて、マンションも多いが、ここはまるで中世のような建物が並ぶ。
でもどこかで見たこともある気もするのは不思議だな。
えっと、まさかとは思うが、インフィニティ・ワールドじゃないよな?
スマホゲームでやっていたゲームににている。
ゲームならステータスが表示されるのがあるが、
名前 ガイル
職種 貴族
体力 40
魔力 40
攻撃力 40
防御力 40
素早さ 40
魔法
スキル
詐欺
強欲
「マジでステータスが表示されたぞ! しかも貴族のガイル、これってインフィニティ・ワールドの悪役貴族! 俺はガイルなのかよ」
ガイルかよ!
ゲームでは勇者オーディナルに殺されるストーリーの貴族だった。
しかも紳士な貴族とは違い、奴隷商人と一緒に奴隷を雇い金儲けするキャラの。
最悪なサブキャラの一人だったな。スキルが詐欺、強欲とあるから、その可能性もある。そうなると俺は、
「異世界転生したっぽいな」
異世界転生ものは小説や漫画で読んでいたが、まさか自分が転生するとは想像もしなかった。
しかも勇者やチート魔法とかで強くなったりするものだが、俺の場合は弱い悪役の貴族。
勇者オーディナルにストーリーで殺されるキャラだったから絶望的になった。
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