20話 (過去)

更に半年後…


優斗の母、由美子は中学校に行く準備をしていた優斗を呼ぶ。


「優斗〜。」


「何?母さん。」


「陽を幼稚園に連れて行ってくれない?中学校の途中にあるから。」


優斗は納得できないような顔をして言う。


「ええ〜。綾香を保育園に連れていくついでに送ればいいじゃない。」


「保育園は幼稚園と道が違うのよ。幼稚園は中学校の途中にあるから。ついでにお願い。」


「わかったよ…。ところで父さん。何でいるの?」


優斗は父の実を見る。すると実は爽やかな笑みで言う。


「今日、父さんリモートなんだ。」


「じゃあ、父さんが連れて行ってくれたらいいじゃん。」


「そうかそうか。優斗。今の俺の状況をみてみろ。どうだ?忙しそうだろ?」


「全然。むしろ暇そう。寝てるし。」


「あなたもいってらっしゃい。リモートまで時間あるでしょ?」


「うっ。…仕方ないな。優斗と陽を送っていってあげよう。」


「嫌そうだな~。」


「そんなことないぞ!さあ、優斗準備をするんだ。」


優斗と陽、実は出発の準備をする。


「「「行ってきます!」」」


「いってらっしゃい。」


優斗たちは外に出る。そして三人で幼稚園に向かう。



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