2話
俺の名前は
俺は3年前のあの日から俺、弟の
午前6時
俺の朝は早い。何故なら陽と綾香と自分の分に弁当を作らないといけないからだ。
冷凍のものでも良いと思うかもしれないが、健康を考えるとなんか手作りのほうがいいかな?と思っている。
…健康一番!みたいなこと言ってるけど俺自身は結構不健康なものをよく食べている。菓子パン、インスタント麺などなど。
午前7時
「お~い、お前ら起きろ〜」
陽と綾香を起こす。
「………」
8歳と3歳だからか全然起きない。こういうときは裏技を使う。
①2人が好きな番組をつける
②すると2人は目をパチッと開けてムクッと起き上がる
③俺がすかさず身支度をさせる
これをすると、起こす時間が短縮されて楽になる。
最近はこれが恒例行事になってきていて新しい起こし方を模索中だ。
午前8時
陽を小学校に行かせ、綾香を保育園に預ける。
家で1人にさせるのは危ないので、俺が保育園まで送っている。俺も高校生なので学校に行く。
午後4時半
「こんにちは。綾香を迎えに来ました」
学校から帰る途中に保育園にいる綾香を迎えに行く。
「ゆうにー!」
この時、必ず俺のところに走ってくるから思わず抱きしめたくなる。…ここで言わせてもらいたいが、俺は決してシスコンではない。ただ可愛いところを言っただけだ。
午後5・6時
この時間帯の俺がしていることは家事・料理中心だ。
「ユウ兄、洗濯物干して畳んどいたよ」
「陽、ありがとう!助かったよ」
陽は人に気遣いをすることができるのでよく手伝ってくれる。そのたびに成長したなとしみじみと感じる。もしかしたら俺は年なのかもしれない。と思うことが増えた。…俺まだ高校生なのに。
午後7時
「今日、学校で酢飯と刺し身持ってきてるやついたよ。」
「なにそれ、すごいね」
夕飯を食べるときは、家族との会話時間を大切にするために、皆で食べている。「今日、学校どうだった?」など他愛もない話しだけど一番楽しくて幸せな時間だ。
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