足原サクヤの人生

辻田鷹斗

プロローグ

あなたはどんな家庭で育ちましたか?

俺は、俺には、両親がいない。

生まれた時から。

児童養護施設を高校卒業まで暮らした。結構荒れながらも。

高校2年時はテニスの全国大会出場経験がある。しかし、3年の最後の県大会で膝を重度の故障を負う。尚更荒れて夢を無くした。

高校卒業し、それからは、小さなバイク修理屋でバイトの毎日。

しかし皮肉にも、謎の生物に襲われる日々を送る。命辛々助かり、再び平穏な変わり映えのない日常が訪れた。

おかげで、今は夢なんかなくていいと思っている。

何事もなく"普通"に生きることが俺の人生だ。

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