第4話 三夏との帰り道①
ー放課後ー
俺と三夏は学校を出て、学校からの最寄り駅へ向かっていた。なんでも三夏は電車通学で、学校の最寄り駅から3駅先のところに家があるらしい。
『帰り遅くなっちゃうかもだけどよろしくね』
「乗りかかった船だ、最後までちゃんと送ることは約束する」
とそんな会話をしながら歩いていると最寄り駅へ到着した。
駅は綺麗に消毒、掃除されてあり、壁は白く至って普通の駅だ。
だけど何か視線を感じるような?さすがにストーカーも、男を連れてれば寄っては来ないだろう俺はそう思っていた。
パスモを使い改札を出てホームへ歩いていると、三夏も「何か視線を感じる」と言ってきたのだ。
「俺もだ、」
と呟くと三夏も聞こえていたのか『流石に気の所為だよね』と呟いていた。
ーどうしても俺は気の所為には思えなかったのだー
何か、見落としているところがあるのか、そんなことをモヤモヤ考えているうちに電車は到着し俺たちは乗り込んだ。
電車に乗り込むと、視線は感じなくなった。
電車に乗りこみ3分後くらいに「さっきからの視線のような何かの結局なんだったのだろうか?」そう俺が口を開くと、暗い顔をしていた三夏が答えた。
『私電車に乗る前に、顔が見えたの、ストーカーの顔が、、』
嘘だろと思い三夏にホントなのか確認を入れると、三夏は首を縦に振った。
ストーカーでも家の近くとかからならわかるが、まさか学校からの最寄り駅まで来るとは… 電車に揺られ俺たちは恐怖を覚えたのだった。
あれから目的の駅へ着いた俺たちだったが、駅に降りた瞬間にまたあの嫌な視線の気配を感じたのだ、三夏もまた何かを感じ取ったかのように俺の制服を摘んでいる。
「じゃあ帰るか」
『そ、そうだね』
と俺も三夏も歩きだした。
駅を出て通学路を歩いていると、俺は視線のようなものが段々と近くに来るような感覚に襲われた。「まさかストーカー、三夏に何かするつもりでは?」
と少し身構えてしまったが、三夏自身今は特に何ともなさそうだし気にし過ぎだと俺は思い込むことにし、また歩き出した。
10分ぐらい歩くと「『ここだよ』と三夏が大きい家をさして言った。
「家デカ、、」と俺が少し驚いていると、後ろから低いおじさんのような声で「おい、お前は三夏ちゃんのなんなんだ?」とドスの効いた低い声で話しかけて来たのだ。
俺は「お前、ストーカーか?」と問いかけると、そいつは『俺はストーカーじゃねぇ、三夏ちゃんを影から見守り、悪い虫がつかないようにする監視役だ』と。
「結局ストーカーじゃねぇか!」と突っ込みたくなる気持ちを抑えて「俺と三夏に何の用だ」と言うとストーカーは、
『お前が、三夏ちゃんの彼氏なら殺す』
と殺意を込めた低い声を俺に放った。
「彼氏でもなんでもないが、おれは三夏に、お前の指1本触れさせない」
『やってみろ、クソガキが』
となり、俺vsストーカーとの攻防戦が始まってしまったのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
予定変更です!ストーカー撃退編5話からにします。6〜は新しい子を、出そうと思ってるのでお楽しみに!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます