056 ゴーストライター

胸に熱い衝撃。

そうだ。これで良い。

今でこそ街の守護者などと呼ばれる俺には、暴力に溺れた過去がある。

清算の時だ。

ああ寒い。誰か煙草に火を付けてくれ…。


原稿を書き終えた私は、胸の激痛で気を失っていた。

作家は体験した事しか書けない。

だから魂の記憶を辿り、前世の物語を書き続ける。

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