038 そのうち考えるのをやめた

毎日終電で帰宅していたら『その時』が来てしまった。


迫り来るトラック。

動かない体。


気付けば薄暗い空間に居た。

ウワサに聞く『転生』か。

だが、神様的な存在は現れなかった。


気の遠くなる時を超え、ある時、人が現れた。

「コレって転生?あなた神様?」

私は黙ったまま、首を横に振った。

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