手紙を書いている
星るるめ
手紙を書いている
新世界でも変わらず
みんな愛を歌ったり
星に名前を付けたりしてる
僕は無数の声に貫かれながら
黙々と宛てのない手紙を書いている
世間が褒め称えるものや
綺麗だというものの
美しさがわからずに
街から街へとはじかれても
文字達はいつだってどこからだって
見えない波に乗り飛び立ってゆく
時には優しい人工宇宙で
知らない誰かと僕を繋いでくれる
だから僕は
こうして手紙を書いている
いつしかこの星から
消されるその時が来ても
世界のどこかに僕のかけらが
きっと残ってくれますように
そう願って今日も明日も
僕はずっと手紙を書いている
手紙を書いている 星るるめ @meru0369ymyr
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます