ひびの短歌2

嗅土九三九

ひびの短歌

〝センサーの汚れを取り除いてください〟汚れちゃうねんこれ手汗やねん


脳内を売り捌くのが僕の夢報酬は君の喜怒哀楽で


「知ってるよ、無視する理由は〝嫌い〟だろ?」「待って知らんわお前誰だよ??」


正解はどこの製菓か知ってるがどんな問かは覚えていない


カッターを持ったままこれを貼ったんじゃ…?そんな箇所が家の壁紙にある


汚れても構わぬと言えばそれならと皆が汚しに来るから言わぬ


真実のことなど教えてやるものか。こんなところで、そんなお前に。


正解になったわけではないけれど不正解にもなれない僕ら


何日か前の息抜きぬきすぎた締切当日毎度こうかい


隣人の令和のカートよライブ演るには木造アパートでは壁が薄い


他人から過程も結果も見えてない内は残念ながらまだ無と同然


刺青を彫るならば忘却わすれたいほどの恥かききったあの日の日付を、


ただ無駄ということを知れただけの時間、無駄じゃなかった無駄じゃなかった。


メジャーデビュー日よりも解散日の方が鮮明にこびりついている数字


推した本、感想をどうかききたいが「まだ読んでない」が気まずくてきけず。


最近やっと自分が嫌いになってきたこれで自分に厳しくできる


今月の愚行:眼精疲労だと思いつつだらだらとスマホをいじる


事の重大さに気づくのが遅いんです私はいつもそうなの


誰の許可取ってこんなに暑いんだ少なくとも俺でないことはたしか


幸福の描写に虫酸がはしる僕のため注意書きされる日も来るか






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