第13話 保護者
30分程度の配信を終えた僕は、ベットの上に寝っ転がっていた。
極度の緊張で、たった30分カメラの前にいただけで、どっと疲れが出た。
「にゅうう〜」
ゴロゴロしていると、スマホに一通の通知が来た。
「魔王様?」
通知の中身を開けてみると、『みんなからの、反応は良かったよ』魔王様にお褒めのメールを貰い嬉しい。僕が、唯一尊敬している魔界の王様に褒められたら、それは嬉しくなる。
僕は、頬が緩みニマニマした顔をした。
「あれ〜何かいい事あった〜お兄ちゃん」
「別に。それよりどうしたの」
「お兄ちゃんの配信をリアルタイムで見て終わったら来たの〜お兄ちゃんがカメラの前で緊張しているところとか可愛かったよ〜それに噛んでるところも幼女感があって良かったよ」
知り合いにそれも妹に動画配信を見られると、流石に恥ずかしい感じがする。
「別に噛みたくて噛んだわけではない」
「まあ〜緊張してたもんね〜」
そんな、雑談を僕の部屋でしていると、誰かが僕の部屋のドアを『コンコン』とノックする音がした。
「は〜い」
僕部屋の扉をノックをされた。僕は、扉を開けた。
「こんにちはこ〜ん」
「フォコ様どうしてここに?」
扉を開けると狐耳と僕と同じ髪色をして大きくふわふわした尻尾を持ち大きな胸をした女性。フォコ様はが扉の前に立っている。
フォコ様は魔王様の妻である。
「あ、ふぉ、フォコ様。こ、こんにちは」
ゼーフは、何故かフォコ様を見た瞬間に焦った様な顔をしていた。
「はい。こんにちは〜あれ、ゼーフちゃんは今日は仕事があるんじゃ無いの?」
「い、いえ、あの、仕事はあるんですけど、おに、エルクちゃんの配信が終わったので....はい、仕事します」
どうやら、仕事が終わっても無いのに僕のところに遊びに来たのか。
全く、仕事も終わらせずに遊びに来るとかダメだろ。
「ちょっと、待ちなさい。ゼーフちゃんにも少し用があるの」
ゼーフは立ち上がり自分の部屋に戻ろうとすると、フォコ様に呼び止められた。ゼーフは、フォコ様に怒られると思い身体が『ビック』っとさせ、ビックリしていた。
「は、はい」
「まず、エルクちゃん配信良かったよ。」
「ありがとうございます」
「だけど、身体の大きさと椅子の大きさが合ってないから返品しなさい」
「はい....」
僕は、気に入っていたのだけど、魔王様の奥さんに逆らえない。
仕方ないにで、近くのリサイクルショップに売ることにした。
500万ほどしたんだけどな....
「それと、私エルクちゃんとゼーフちゃんのママになりま〜す」
「「え?」」
急に、報告された。どおゆうこと?何故?何故、魔王様の妻であるフォコ様が僕達のママになるの?
え、意味がわからない。
「ど、どうしてですか?」
「えっとね。事務所を人間界で作ったはいいけど、エルクちゃんの見た目が小学生っぽかったのね。だから、未成年設定にしたら親の同意なしじゃ所属できなくなっちゃたの。もう、おっちょこちょいなんだら。だから、エルクちゃんとゼーフちゃんを私達の子供にしました〜」
「「え?」」
何故なのか聞いても『え』としか言葉に出ない。確かに僕達に親は居ない。
だからと言って、魔王様の奥さんであるフォコさんにがママ!?
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