異世界無人島生活 ~スキル最弱だけど頑張ります!~

とろり。

第1話 ちょ、死んじゃったよ


 日ノ出陽一ひのでよういちはブラック企業で働いていた。


「日ノ出さん、これ」


 陽一が渡されたのは今日のノルマ。これが終わるまで帰れない。

 いつも残業で残り夜遅くまで、次の日には始発電車で出勤。


 目の下には隈が出来、頬は痩せこけ今にも死にそうな陽一。

 駅の階段を降りる時、陽一は異常な胸の痛さを感じた。


「うっ!」


 眩暈そして吐血。

 階段を踏み外し、陽一は救急車に運ばれた。

 が



「日ノ出陽一さんはお亡くなりになりました」


 医師がそう告げるが親戚は悲しそうな顔すらしなかった。

 孤独の中で生きてきた日ノ出陽一。

 可哀想な人生の終わりに、ある女神が手を差し伸べた。




 私、メディア。ヨウイチを異世界に連れて行くね――






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