第19話:コンビニ強盗、カエルに変えられる。

日の本家にようやく平和が戻ってきて太陽君は解放的になりたくてドールを連れて、街へ買い物に出た。

ドールは自分で服を作れるから服を買ってやる必要がないので助かっていた。

でもその代わり太陽君の部屋の中のモノが少しづつドールの服に変わっていった。


で、外に出たふたりはコンビニに寄って太陽君はドールにスイーツを買ってやった。

ドールはそんなもの初めて食べたので目を丸くして喜んだ。

太陽君は漫画雑誌を一冊買おうと思って雑誌コーナーに行った時だった。


コンビニにナイフを持った目だし帽を被った男?が、いきなり入ってきてレジの

おネエさんに向かって


「金出せ・・・早くしろ〜!!」


って凄んだ・・・。


すると、サンドイッチとおにぎりコーナーにいたドールが太陽君のところまで

来て言った。


「悪い人でしょ・・・あの人・・・」


「そうみたいだけど・・・逆らわないほうがいいよ」

「どうせ、レジにたいした金額入ってないんだから金渡したら何もしないで

帰って行くと思うけど・・・」


「レジのおネエさん、脅されて可愛そうじゃない・・・」


そう言うとドールは太陽君が止める間もなく目だし帽の男のところにさっさと

行った。


「ドールってば・・・なにしてんだよ、危ないよ」


「ちょっと・・・あんた悪い人よね」


「な、なんだ?おまえ?」


「悪い人は罰を受けなきゃいけないの」


そう言うとノルは男の肩を指で触った。


そしたらなんと、ナイフが床に落ちたと思ったら、男は一瞬にしてカエルに

変わっていた・・・しかも可愛いアマガエル。


レジのおネエさんは口をポカンと開けたまま固まっていた。


「イボガエルじゃないだけマシだと思いなさい」


「ええええ〜〜〜まじかよ・・・・えええ〜〜〜〜」


太陽君はそんな魔法みたいな光景を初めて目にしてビビった。


「ド、ドール・・・帰るぞ・・・早く」


太陽君はドールの手を引っ張って一目散に日の本家に飛んで帰った。


太陽君は見方によっては恐ろしいものを見てしまったのだ。

人間がカエルになってしまう瞬間。


ドールはなにげなくやっちゃったけど、これって世界的驚異だし脅威だ。


太陽君はこの件は誰にも言わないでおこうと思った。

だけど・・・こんなこと、昨今じゃ秘密にしても、どこかからすぐにバレる・・・。


そうこうしてるうちに今度はマスコミがドールの存在を嗅ぎつけて来た。

一難去ってまた一難ってのはこのことだろう。


つづく。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る