第23話
ゴーレム向けの施設を探したが、ほとんどの施設で必要な素材が足りなかった。それにダンジョンの攻略も再開したが、次の階層を見つけるまでまだまだかかりそうだ。
「その間に新しいダンジョンを見つけれるといいな」
コモンラッシュバードが飛んできた方角に向けて、何体かのゴーレムを操って向かわせる。とりあえずダンジョン探索はこれでいいか。
次は施設の拡張を行う。なぜかというとそろそろ施設がいっぱいになってきたからだ。といっても土地の広さ的に限界まで広げてるから、まずはそこを何とかしないといけない。
「まずは舗装して施設を置いても耐えられるようにしないと」
そうして施設が置けるようになったら、防壁を広げていってスペースを拡張していく。今は二階を作ることができないから、これしかないな。
「それじゃあまずは舗装用のゴーレムを作るか」
そんなわけでできたゴーレムがこれだ。
舗装ゴーレム ランク1
身体能力50%上昇
思考能力10%上昇
舗装性能50%上昇
スキル
舗装
Aランクのゴーレム使いが作った舗装型ゴーレム。その能力は向上している。材質は鉄。アインの配下。舗装するのに特化している。
見た目はローラーで、操ればちゃんと転がる。スキルにはこれまた舗装というそのまんまのスキル名があったので入れてみた。
舗装・・・路面を構成する層を平坦にできる。耐久性やぬかるみの防止を付与する。
鑑定した結果土でも普通に使えそうというか、広げる予定の場所だけでなく施設が置いてある場所もやった方がよさそうだ。
「でもどうやるか……。アイテムボックスに仕舞えないか?」
結果仕舞えたので全部の場所を舗装ゴーレムで舗装することにした。
まずゴーレムを操って施設をアイテムボックスの中に入れる。もちろん農園とかは入れられないから、それは一時的にずらしてどうにかする。入れるのは魔力生産施設や魔石生産施設だ。他は同じようにずらして舗装する。
それと外の広げる予定の場所を掃除する。木などの邪魔な出っ張りを取り除いていく。舗装ゴーレムが押しつぶせるぐらいまでに取り除いでいく。これもゴーレムを使う。
そして残りのゴーレムにはコモンドックダンジョンで土を採ってきてもらう。この土を使って平坦になるように舗装する予定だ。
そんな感じで行動した。最初の拠点範囲は以前に採取していた、ランク1の土を使用して舗装を終わらせた。そしてこれでランク1の土は無くなったのでまた採りに行かないと。
それから土を採取するたびに、拠点の外を舗装していった。とりあえずはこれをしばらく続けるか。
「ふう、大分広くなったな」
そうして数日が経過したが、最初の拠点から十数倍広くなった。これも舗装ゴーレムを一回転がすだけで舗装が完璧にできるおかげで、こんなに早く広くなった。まあ広くはなったが、今度は防壁の増築が鉄不足でできないから、まだまだかかるけどな。
「それにこの間、コモンラッシュバードのダンジョンも見つけることができたし」
予想通りコモンダッシュバードダンジョンは林エリアみたいで木が植えられていた。これで木材を確保できるようになるな。あとは糸をどうにかすれば弓が作れるようになる。
「どうにかできるスキルがあれば楽なんだけどな」
そういえば昔の人はどうやって弓を作ってたんだろうか。小説だと弓の弦には蜘蛛の魔物の糸を使ってたりしたけど、現実だとそんなことできないし。そっち方面で調べてみるか。
「まだまだいっぱいやることがあるな」
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