第五章 「第一の危機」

 理科室でのやりとりをしたあと、放課後にやることはもう決まっていた。紫塔さんも一緒に下校することだ。

 ……だけれど、どうやら理科室でのやり取りを見ていた生徒が何人かいたみたいで、昼からの教室でちょこちょこ話しかけられた、私。そして紫塔さん。


 授業が終わってさあ下校だ、と思っていた矢先、紫塔さんは先生に呼ばれて、姿を消してしまった。すぐ終わる用事なのかな?


「待ってて」


 紫塔さんからの言葉を胸に、教室で待つ。シェリーも一緒だ。


「なんだろうね、紫塔さんが先生に呼ばれるなんて」

「ねー」


 彼女は何かクラスの、委員長や係的な役職についているわけじゃない。だから先生から頼み事をされるというのは少し考えにくい。彼女が悪いことをして怒られている、というわけでもないだろうな。……でも人の事情は各々あるか。


「うーん……」


 時計の針が思ったより進んでいる。しびれを切らした私は、シェリーと一緒に職員室へと向かうことにした。




 私たちが掴んだ答えは意外なものだった。「彼女ならお迎えが来て帰ったよ」という先生は何も知らなさそうだった。

 ところでお迎え、ってなんだろう。紫塔さんと下校するという話は、彼女の了承だって得た話。それがこんな形で覆るとは思っていなかったし、彼女が勝手にそういうことをするようにも思えなかった。


「うーん……?」


 悩んでも私の頭に答えは出なかった。


「一緒帰る? 晴香ちゃん」


 ニヤニヤ、なんだか嬉しそうにシェリーは聞いてきた。いや、なんか……変だ。何かがおかしい……。


「うーん」


 でも、それでも手がかりもなしに紫塔さんの行方を探すことはむずかしい。諦めよう。今日はまっすぐ帰って、明日にでも彼女に事情を聞くしかない。そう思って帰り支度を始めたとき、不意に携帯が鳴った。


「……電話だ」


 見ると見たことのない番号が通知されている。いつもだったら無視してしまうのだけれど、……私の直感は電話に出ることを選んでいた。


「もしもし」

「――」


 電話の向こうから返事はない。代わりに聞こえてくるのは、環境音だ。風の音がすごい。やっぱりいたずら電話かな、と切ろうと思った時、不意に女性の声が聞こえた気がした。その声はスピーカー越しで聞きなれないけれど、どこかで聞いたことがあるような気がして私は電話を切るのを一旦待つ。


「……誰?」


 シェリーが気にしている。私は目で彼女に訴えると、察したシェリーはそれ以上問い詰めてこない。


「――!」


 女性の少し悲鳴じみた声。そして……。

 チャイムの音。それはたった今、この学校が鳴らしたメロディ。……この電話の主はいま学校の近くにいる、そしてこの通話の意味を、私は考えるより先に理解した。


「行かなきゃ!」

「え、ちょっと!」

「シェリーは先帰ってて!」

「待ってよ~!」


 私の言葉に反して、シェリーもついてきた。私は内心ヒヤヒヤしていた。シェリーを危ない目に巻き込んでしまうんじゃないかって。でもそれよりも、“あの子”の事が頭によぎってそれどころではなかった。




 通話を繋げたまま、私は学校周辺を見渡す。どこだろう。彼女はどこへ行ったのだろう? 走り回って探すしかないのかな……?

 藁にもすがる思いで携帯のスピーカーに耳を澄ませる。そこからきこえる彼女のかすかな悲鳴、そして、『横断歩道のカッコウの音』。これは……!


「わかった、シェリーこっちだ!」


 親友を連れて、私は駆けだす。このあたりで音のなる横断歩道といったら一か所しかない。そこに彼女がいるのなら……!




 そこに着くまでに五分とかからなかった。でも、相手だって同じ時間が経っている。彼女の姿は見えない。その間だってスピーカーの音は聞いていた。でも何か手がかりになりそうな音は聞こえてこなかったのだ。もう手詰まりなのかな……?


「どこだろう……!?」


 私の中で焦りが増してくる。日が傾いて辺りはオレンジ色が濃くなって、これからくる夜を迎える準備をしている。再びスピーカーに耳を澄ませようとしたとき、


「おい!」


 音割れするような怒号が聞こえたのち、電話が切れた。そ、そんな……! ここまで来たっていうのに……! 辺りを見回す。でも、焦り続ける私の目が周囲を的確に見れるわけもなく、ただただ目が滑る。


「晴香ちゃん……」


 そんな気持ちがもう顔に出ていたんだろう、シェリーの心配そうな顔が目に飛び込んできた。彼女の顔を見ると、彼女も不安そうな表情を浮かべていた。


「どうしよう……紫塔さんがこのまま、なにか酷いことをされてたら」

「落ち着いて晴香ちゃん、警察に通報するのがいいんじゃない?」


 冷静なシェリーの意見に、こちらも冷静さを取り戻した気がした。改めて携帯と向き合って、110番に連絡をする。コール音が聞こえる。この間だって、私はそわそわと紫塔さんの姿を探し続ける。……おかしい、と十秒後には感じた。110番がこんなにかからないの、変だ。こんな悠長に待ってたら紫塔さんは……。


「かからない?」

「うん」


 私はコールをしつつも彼女を探しはじめる。

 手がかりがないのなら、頭を回して場所を洗いだすのがいいかもしれない、と私は考え始める。


 電話の様子からまず彼女は「誘拐」されたと仮定する。どうして先生が紫塔さんを迎えに来たその人たちを「不審者」とは思わなかったのかは分からない。遠い親戚とかその人たちが答えたのかも。

 その後彼女がこちらに助けを求める電話を寄越してきた。ここから彼女は誘拐犯と会ってから危険な状態にあったけど、隠れて通話できる状況が生まれた、ということ。彼女が行動できる状態ではあった、ということだ。……どうして私の電話番号を知っているかはわからない。彼女の声らしきものが通話に乗っていたのと横断歩道のカッコウの音が入っていたから移動してきた、という感じだろう。


 ここからを慎重に考えなくちゃいけない。そもそも彼女が連れ去られた動機。彼女の語っていた「魔女」というのがポイントなんだろう。魔女だから連れ去られた……と考えることにしよう。

 するとそれを行う相手のイメージも浮かび上がる。丁度この街には「魔女を敵視する」連中がいる。教会だ。そこの関係者が紫塔さんを連れ去った……という論理が一応私の考えになる。


「うーん……」


 でも今来た道は、教会とは逆方向だ。未だにコールし続けている電話を切って、私はうなだれた。




「ねえ」


 シェリーがふいに声をかけてきて、耳を傾ける。


「ここらへん、人通り少なくないよね」


 ここは都会……ではない。でも道路を通る車や、学校帰りの、それこそうちの生徒だったりが往く所。民家やお店だって遠くはない。


「あそこのカフェ、帰りうちの生徒が溜まってそうだね」


 この街でオシャレと言われるカフェ。都会にも店舗があるらしい。私はそこに足を運んで、聞き込みをすることにした。辺りは暗くなったけれど、店内にはまだうちの生徒が楽しそうに喋っていた。




 店を出る。彼らの目撃情報でどの道を行ったかは分かった。そして、彼女を連れ去った犯人。大人の、体格のいい男性だったそうだ。……。


「この先は……」


 さびれた街並みの先には、廃屋がある。街灯も減ってきていよいよ心臓が変な高鳴り方をしていた。


「……晴香ちゃん、ホントに行くの?」

「行かなくちゃ、紫塔さんが危ない」

「晴香ちゃん、聞いて」


 いつも以上に力のこもった言葉。シェリーは続けた。


「私、晴香ちゃんに危ない目に遭って欲しくない!」

「……シェリー」


 彼女の少し潤んだ視線を、直視できない。彼女が私の身を案じているのは痛いほど分かる。でも、ここで引き返したら、私は後悔するだろう。


「ダメだ。ここは譲れない」

「……いつもみたいにお道化てほしかったな」


 シェリーのまっすぐな視線が下がった。ふぅ、と息を吐いたシェリーの目には柔らかさが戻っていた。


「じゃあ、私もいくよ。独りじゃ不安だもの」


 私だってシェリーを巻き込んで危険な目に会わせたくない! そういう気持ちは喉まで来ていた。でもそれをぐっとこらえて、彼女の勇気に感謝する。これは、私一人じゃ無謀かもしれないと思ったから。


「ありがとう。でも、ホントにヤバくなったら、逃げよう」

「うん!」


 そうして、私たちは廃屋へと向かうことにした。





 廃屋の大きな扉の隙間を覗くと、ぽつんと一つの電灯があって、その下に椅子に縛り付けられた紫塔さんの姿が見えた。光の当たり方もあるだろうけれど、すごくやつれて見える。

 一刻も早くこの扉を開けて、彼女を迎えに行きたい衝動に駆られる。でも、それをやったら私たちもかなりヤバいことになる、と理性は語り掛けてくる。扉にかけた手に力は入る、それを止める力も入っていた。


「晴香ちゃん、まずこの建物を調べてみようよ」


 親友の言葉はいつだって勇気になる。その言葉に従ってまずは下調べをする。もし紫塔さんに危機が迫ったら異変はすぐに分かるだろう。足音を殺して、まず廃屋の外を調べてみることにした。




 トタン屋根の廃屋は平屋で、大きな窓が二つ。でも民家ではない無機質な建物。大きな扉の入口と、非常口っぽい裏口がある。煙突があるけれど流石にあそこから入り込むのはちょっとむずかしいかも。

 入れそうな箇所はそれくらい。扉から見た感じは紫塔さん以外の人の姿は見当たらないけれど、犯人がどこかに潜んでいる可能性は高いはず。


 もう完全に夜になった、時刻は午後七時ちょうどになった。すると、部屋の奥から見知らぬ男性の姿が見えた。


「吐く気になったか? 魔女さん」




「うわっ……」


 大きめの鉄パイプが男性の手に握られていて、思わず声が漏れてしまった。その鉄パイプで何をする気なんだ……?!

 男性の声は止まらない。紫塔さんに高圧的に語り掛けているのが見えた。このままじゃ、彼女は……。

 肩を掴まれて、一気に背筋が凍る。シェリーの手だった。


「見極めなくちゃ、晴香ちゃん」


 今ので大分びっくりしたよ……。




 衝撃音が鋭く響いて、びくっと音のほうを見る。扉の向こう、男性の鉄パイプが床を叩きつけた音だ。紫塔さんが思うように喋らず威嚇しているみたいだ。


 どうする……? このままじゃ絶対、紫塔さんはまずいことになる。でも、このまま丸腰で飛び出して行っても勝ち目がない。考えろ、考えろ……こういう時だからこそ、何か策を立てなくちゃ……!

 そう考えて、はっと気づく。犯人はひとり、そしてこっちは私とシェリーがいる。これを上手く使えれば……。


「……おとりになる」

「え?」

「私がアイツを引き付けるから、シェリーは紫塔さんを解放してほしい」

「ちょ、ちょっと! それじゃ晴香ちゃんが……」

「それしかない!」


 きっと親友を見る私の目は鋭かっただろう。シェリーは反論するのをやめて、こく、とただ一度頷いた。

 シェリーが裏口に回ったのち、私は携帯を取り出す。チャンスは一度きり!


「……なんだ、この音は!?」


 大扉を通して、爆音で音楽を流す。すると中の犯人はこちらへ近づいてくる。あと十歩ほどでこちらにたどり着く。まだだ、まだ引きつけなきゃ。裏口からシェリーが入ってくるのが見えた。犯人はそれに気づいていない。これなら紫塔さんは無事に救い出せそうだ。

 携帯を大扉のすぐそこの地面に置く。ついに犯人は扉を開けた。その瞬間に、私は扉の横から、男の犯人の弱点を狙って渾身の蹴りを放った。


「!!」


 だけど。ここで歯車は狂った。


「あっ……!」


 金的を狙った私の脚が掴まれてしまった。身動きが取れない。足を掴んだ腕が勢いよく振り上げられたと思うと、それと同時に私の身体も大きく転倒する。派手に転んだ身体が痛む。立ち上がるのを躊躇するくらいの痛み、その隙に男の手が、私の首を締めるように掴んだ。


「あ……か……っ」

「魔女の手下か……? 邪魔をするな!」


 どん、と大扉に叩きつけられると、痛む身体にさらにダメージが入る。息ができない、このままじゃ、私、ダメかもしれない……! もがこうと相手の腕に爪を立てるけれど、それに怯むようなか弱い腕には見えなかった。


 目の前がチラチラと光り出して、もう感覚が無くなりそうになったころに、パッと首に掴まれていた腕が離れた。大きく息を吸う、吸える。


「……」


 男の背後には、紫塔さんが立っていた。紫塔さんの右手には、男の持っているものと大差ない鉄パイプが握られていた。それを、彼女は機械のように二度三度、振りかざす。相手が動かなくなるころにやっと、私の呼吸が落ち着いてきた。状況を見て、私はなにかとんでもない事が起きている、と理解した。


「し……紫塔さん……」

「……」


 返り血に染まった彼女の表情は、氷のように冷たかった。




 シェリーの家にたどり着く頃には午後八時を過ぎており、もう学生の帰る時間じゃなかった。

 シャワーを浴びる私はただただ放心するしかなかった。こればかりはもう、自分の頭で考えても絶対に答えにたどり着けないことだった。

 



 シェリーの部屋で、私たち三人が座る。シェリーはベッドの上で携帯を弄って、紫塔さんは椅子の上からどこか窓の外を見ている。部屋の中は静かだ。シェリーの部屋は何度も訪れているけれど、ここまで冷たい部屋と思ったことはなかった。


 どうすればいい、と私は自分に問う。さっき起きたこと、もう私だけで理解にたどり着くのは無理だ。だから、事情は紫塔さんから聞くしかない。だけれど、それができる気分でも、空気でもなかった。


 ちら、とシェリーがこちらに視線を送る。無表情に見えた親友の顔が不安そうに翳った。彼女だって、あれを受け流せるわけはないか。


「ごはん、作ろっか。晴香ちゃん手伝ってほしいな」


 無音を打ち砕いたのは親友だった。彼女の助け舟に感謝しつつ、私も立ち上がった。


「……」


 紫塔さんはまだ外を見ている。彼女に何と声をかければいいか分からないまま、私たちは部屋を出た。




 ミートソースパスタを作る間も、シェリーと微妙な話しかできない。何かあの状況を受け入れるのを私も彼女も避けているのが分かる。それを問い始めればいよいよ嫌でも受け入れなくちゃいけなくなるような気がするから。


「ごめんね」


 ふと口に出た言葉。それは親友を巻き込んでしまった私の責任感から出た物だった。親友はそれに対して言葉は発さなかった。代わりに、私の腕いっぱいに、彼女の温もりが伝わってきた。




 部屋でパスタを食べる間だって、ぎこちない雰囲気が続く。私と親友だけであるなら、そろそろもう本題について話していた気がするけれど、紫塔さんの存在がそれを難しくさせていた。


「……美味しい」


 聞きなれない、細い声。私の声じゃない。シェリーでもない。紫塔さんからこぼれたその言葉と微笑み。それが、私の中では氷のような冷たい壁が崩れる合図だった。


「……紫塔さん。……」

「なに?」

「……これから、どうする、の?」


 でも実際に言葉にしようとすると、どうしても選んでしまう。彼女はあの男を、赤い返り血を浴びるほどに痛めつけたのだ。その報いは当然受けることになるだろう。


「どうもしないわ。あれが私の生きる術よ」

「っ!?」


 紫塔さんの言葉は、思っていたものより、とても鋭く私のこころに刺さった。


「でも……紫塔さん、このままじゃ、警察に捕まっちゃうよ……?」

「ないわよ、そんなこと」

「……どういうこと? 紫塔さん、もしかして、警察も敵に回すの?」

「そう言う事じゃないわ。いい、多知さん?」


 ロングの髪をたなびかせると、紫塔さんは私の目をじっと見つめる。


「魔女に関することは、警察は触れてこないのよ」

「え?」

「私の敵は、魔女に関する事はもう警察に指一本触れさせないようにしているのよ」

 ……よくわからない。魔女に関することであるのなら、警察が関わらないから人を傷つけてもいいって言ってるの……?


「警察は魔女への加害は目を瞑る。そのかわり、魔女からの被害も関わらない。私の敵の教団というのは、そういうことを平気で強いているのよ」

「それは……魔女に関わることは、教団任せという事?」

「そうよ、シェリーさん」


 ……ほう。言葉にしてしまえば簡単だけれど、納得は行っていない。


「『魔女は危険だから警察の手に負えない』っていう考え方よ」

「……じゃあ、紫塔さんの敵は、完全に教団だけなんだ」

「そう。でもそこにあなたたちもついに踏み込んでしまった……」


 憂鬱そうな表情、紫塔さんは巻いたパスタを口に運ぶ。ちょっとサイズが大きめだ。


「逃げられないわよ、もう」


 その言葉の重みを少しずつ、感じ始めていた。



 寝る準備をする頃にはもう午後十一時。明日は学校が休みとはいえ、ちょっと夜更かし気味だ。寝る場所は私とシェリーが同じベッド(になっちゃっている)、そして紫塔さんの寝床を決める。


「この家、他に部屋もあるでしょ」

「……そうだね」


 紫塔さんは立ち上がり部屋を出ようとする。別に皆一緒の部屋に寝泊まりする必要は確かにない。だけど……。


「ね、一緒に寝ない?」

「ちょ、晴香ちゃん、このベッドに三人は狭いでしょ!?」

「……」


 紫塔さんは断るかな、と思っていたけれど意外に彼女は返答が遅い。まさか、迷ってる?


「気にしないでいいからね、紫塔さん」

「……いいわよ」


 そういうと、紫塔さんもシェリーのベッドに入り込んだ。流石に三人寝転がるのはきつい。


「せまいよ! 暑苦しいし」

「いいじゃんいいじゃん、私がシェリーにくっつけば」

「ちょっ!?」

「……」


 わちゃわちゃする私と親友を横目に、紫塔さんが目を閉じたことに気づいたのは、穏やかな寝息が聞こえてからだった。


「あ、紫塔さん……」


 これまで見たどの彼女よりも安らかな顔をしていて、やっぱり美人さんだな……と思った。そして今日あったことは流石に疲れてしまったんだろう。


「すごい……寝付くのに十秒くらい?」

「……寝よっか」

「もー……」


 狭いベッドに不満をこぼしながら、シェリーも寝る態勢になった。私も目を閉じた。私も色々あって、今日は疲れていたようで、すぐに意識は薄らいでいく。……三人も密着すると、ちょっとだけ暑いな。寝汗かいたら嫌だな、と思う頃にはもう今日は終わり。朝が来るのを、私たちは安らぎながら迎えるのだった。

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