梅干し儀礼
僕は成人だが、未だにやってしまうことがある。いや、これは故意なのかもしれない。串に刺してある梅干しを歩きながら食べる。故意なのか無意識なのか分からないが、すっぱくて顔を歪めてしまう。すると、通りすがりの貴婦人に笑われて、お菓子をもらう。そのお菓子を家でにやつきながら食べる。また、やってしまった。
「もう、分からんて」
「僕らの文化を再認識させてきたね」
「なに?」
「この漫画の世界の独特の文化が存在するんだよ」
「あぁ、で、なんなん」
「僕はこの漫画で笑ってしまったけど、笑われているのは、僕らのほうかもね」
「死ねや」
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