第46話ーロマンと狂気
ニャル様に誘われ四人がソファーから立つと、温泉があった方に向かっていく。
五人の秘密基地に通路は一つしか無く、四人が最初に来た部屋から大きな扉で隔たれているのだ。
この通路だが床には赤の絨毯が敷かれていて、白色の立派な柱が立つ壁には様々な絵画が飾ってある。
これを始めて四人が見た時は、間抜け面を晒しながら唖然としているものだからニャル様に笑われた。
しかし、そんな通路も三回目となれば慣れるのだ。
今では一背景として認識し、平然と会話が出来る。
「こっちって温泉があった方だよね?」
「そうだよ?基本こっち側に色々な施設があるからね」
「色んなってどんなのがあるの?」
「強いて言うなら……皆で入った温泉に、今から行くレストラン。後は色んなゲームがあるゲーム部屋に、世界中のありとあらゆる本がある図書館でしょ?それからぁ……」
「「「「有りすぎ!?」」」」
「そりゃー、ボクの考えた最強の秘密基地!!ってヤツだからね……それに、色々あって困ることも無いでしょ?」
「「「「そうだけど……」」」」
ニャル様の趣味嗜好がロマンとして高威力で溢れ出る秘密基地の内容に、もはや四人は驚愕を超えてドン引いた。
そんな五人が他愛も無い話をしながら歩いていると、ふと気になった蒼がニャル様に質問をし、その質問を聞いたニャル様は待ってましたと言わんばかりのテンションで説明をする。
「そーいえばさ……この通路ってやたらと長いけど、移動するの大変じゃね?ロマンとして、そこら辺は何かあったりするの?」
「ふっふっふぅ……良い質問をするね!もちろんロマンを仕組んでいるさ!!なんとだよ?!この秘密基地に居る時に限り!ボクらが身に付けている腕時計の画面をタップするとぉ~」
ニャル様が蒼の質問に答える為に自分の腕時計の画面をタップしたその瞬間……時計の画面から、地図の様なものが光として現れた。
「じゃじゃん!!こんな感じに、
「「「「あらぁ~」」」」
SFものの映画やアニメでよく見る『文字が浮かぶ光を操作するアレ』が自分達も出来ることを知り、そのロマンの塊みたいな存在に思わず四人は無い天を仰いだ。
「凄いでしょこれ!結構お気に入りなんだぁ!!」
「凄い!こんなのアニメとかでしか見た事ないよ!!」
「ニャル様……大好きだ。取り敢えずで良い、キスだけはさせてくれ……ぶちゅー」
「いやキモ!?キツイキツイキツイキツイ……こっちに来んなって!い、いや……らめええええええええ!!!!」
―――
※wiki等参照
〇UI(ユーザーインターフェース)とは?
▶︎簡単に言うと
〇ウィンドウ(ショウウィンドウ)とは?
▶︎簡単に言うとアプリやフォルダを開いた時に出る、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます