パーティーメンバーの殆どが寝取られてしまったので俺は密かに秘境の地で暮らそうとしていたら一番塩対応していた聖女がついてきたのですけど!?
人中の蝮
第1話、勇者パーティー帰還するが・・・
「遂に・・・遂に俺たちは成し遂げたぞー!!魔王をこの手で討ち取った!!これで世界は平和になるな・・・少しばかり冒険の終わりで名残ほしいけどな」
俺たちは長年、人類やエルフなどの種族を苦しめていた魔王を倒して俺たちは凱旋して国に帰っていた。
国に帰ったらパーティーメンバーの一人である幼馴染と結婚するつもりである。
この冒険に出る前に二人で魔王を倒したら結婚をしようと約束をしていた。だから正直に言ってそれが実は楽しみにしていると言っても嘘ではなかった。
それともう一人の仲間である魔法使いの少女はいもうとみたいに最初は扱いをしていたがとある時を境に恋人みたいになり俺はどちらを選べば良いのかと悩んでいた。
正直に言って贅沢なやつだなと思いながら過ごしている俺が気に入らない聖女でありエルフである仲間が冷たい目で俺を見つめていた。
完全に失望しているような目で見てくるので本当に困ると言うか対応に困ってしまっていた。
確かに他の者たちに対しては間違いなく聖女みたいに振る舞いをするのだけど俺だけ何故か冷たい対応をされてしまうのである。
まあ、理由が女性に対しての態度だと理由を教えてくれたので納得しているけど。
その為に何とも言えない関係である、戦いの時は素直に助けてくれるし作業とかも手伝ってくれるので自分はそこまで不快な気持ちにならずにいた。
まあ、パーティーメンバーだから助けてくれているだけだと思うしこうして目的を果たしたからもう彼女は俺の前から消えていく事になるだろうなと考えていた。
そうして結果は・・・このままだと俺がこの世界から消えてしまう事になりました。
それは国に帰るとすぐに王子が俺のことを反逆者として捕えて処刑させるつもりで捕らえに来ていた。
俺は必死に説得しようとしても聞いてくれずに仲間たちに助けを求めたけどその直後に幼馴染と魔法使いに攻撃をされて俺はどうしてだと言うと幼馴染はすぐに説明をしてくれた。
どうやらもう数年前からこの国の王子との婚約が決まっており俺を国に帰り次第で殺すつもりだったと言うのだ。
その理由としてハーフエルフなど劣等な種族を助けていることを理由にして殺そうとしてきたのだ。
いくら何でもそれで世間がそんな事を許すかと思っていたがそれを聞いた王都に住む人々が掌返しをしてきて俺を殺せと声が上がってきたのだ。
お前らー!と言いたかったがそれをしたところで何も変わらないのは分かりきっているので俺は仕方がなくその場から逃げ出す事にしたのだった。
王子はすぐに追撃隊を組織して追ってきたけど仮にも魔王を討伐した勇者でもあるので魔王との戦いに比べたら何も問題はなかった。
数だけが多くてそこは苦労したけど五体満足でその場から逃げ切り森の中で一休みをしていた。
全くもどうしてこうなってしまった事やらそれよりもいつの間に幼馴染とパーティーメンバーたちが寝取られているなんて気がつけなかったのだろうか。
魔王との戦いの日々でそのあたりが見ている暇がなかったといえ・・・俺はため息をつくしかなかった。
そこに足音が聞こえてきたので俺はすぐに横に置いてあった武器を手に取り何者だと叫ぶと私ですと言って現れたのは塩対応してくる聖女であるユユミであった。
俺を捕まえてに来たのかと尋ねると私はあんなに薄汚れている王都から出て来ただけよと言われた。
まあ、確かに権力とか色々とあるからエルフからすれば王都はとても住みにくい場所なのかも知らないな。
納得しているとユユミが一人だと流石に危険だから私を守る為にも付き合ってほしいと言われた。
確かに聖女だけではこれからの旅は厳しいかも知れないもんな・・・うん?俺でも構わないのかと尋ねた。
「確かにそこまでイケメンではないかもしれないけど一緒に旅をしていた仲間でもあるからある程度は信用しているから」
なるほどな、確かに知らない人よりはマシと言うべきかも知らない。なんせ今では関係を持っていても裏切られてしまったからな。
それを考えると確かに裏切る心配もない仲間はほしいなと思うのは当然かもしれないと考えた俺は同行をする事にした。
どうせ行く宛もないのでこれもなにかの縁だとして旅をしたのである。
何か良い事があれば良いのだけどなと思いながら俺はこの塩対応してくる聖女、ユユミ共に行く宛もない旅を始めるのだった。
(や・・・やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!遂に念願の・・・大好きなあの勇者様と夢に見た二人での旅を・・・そしてもちろんゴールは・・・嬉しくなりすぎて頭がおかしくなりそうだわ)
そう、勇者に気が付かれずに聖女と呼ばれているエルフが勝手に発情していた。
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