VRゾンビ
不思議なノートとVRゾンビリング 第1話
夏休みのある日、大輔、はじめ、さつきの三人は再び集まり、次の挑戦について話し合っていた。前回の冒険からしばらく経ち、彼らの好奇心はさらに強まっていた。
「次は何をしようか?」大輔が提案した。
「実はね、最近すごく面白いアイデアを思いついたんだ。」はじめが言った。
「どんなアイデア?」さつきが興味を示した。
「VRゾンビゲームみたいなものを作るんだ。特殊なリングを使って、現実世界にゾンビが見えるようにするんだよ。」はじめが興奮気味に説明した。
「え、本当に?そんなことできるの?」大輔が驚いた。
「不思議なノートを使えば、できるんじゃないかな。」はじめが自信満々に答えた。
大輔は不思議なノートを取り出し、リングを作り始めた。ノートに描かれたアイデアが実体化する様子を、さつきは興味津々で見守った。
「まずはリングを作ろう。このリングをはめた人だけにゾンビが見えるようにするんだ。」大輔が言った。
ノートに描いたリングが光を放ち、現実に現れた。三つのリングがテーブルの上に並んだ。
「これで準備完了だね。次はゾンビを出現させる仕組みを作ろう。」大輔が続けた。
大輔はノートにゾンビの出現装置を描いた。装置はリングと連動して、特定の場所でゾンビを出現させる仕組みだった。
「これでどうかな?」大輔が装置を手に取りながら言った。
「早速試してみようよ!」はじめが興奮して答えた。
三人は学校の帰りに公園へ向かった。公園の隅に装置を設置し、リングをはめた。装置のスイッチを入れると、周囲の空気が一変し、ゾンビが現れ始めた。
「うわっ、本当にゾンビが見える!」さつきが驚いた。
「落ち着いて。これはただのゲームだから。」はじめが言った。
「でも、すごくリアルだね。」大輔が感心した。
三人は協力してゾンビと戦い始めた。はじめが剣を描き、大輔が盾を描き、さつきが弓を描いて戦った。ノートを使って実体化した武器で、ゾンビたちを次々と倒していった。
「これ、すごく面白いね!」はじめが興奮して言った。
「でも、ただのゲームにしてはリアルすぎる気がする。」さつきが言った。
「たしかに。でも、ノートの力を使って作ったものだから、すごい力を持っているのかもしれない。」大輔が推測した。
「もっと試してみようよ。」はじめが提案した。
三人はリングを使ってさまざまな場所でゾンビを出現させる実験を続けた。彼らは町の郊外にある古い廃墟に向かい、装置を設置して再びリングをはめた。廃墟はかつての工場で、今は使われていなかった。
「ここなら、もっとリアルな環境で試せるね。」はじめが言った。
「でも、気をつけて。廃墟にはいろんな危険があるかもしれないから。」さつきが注意した。
「大丈夫だよ。ノートがあれば、何があっても対処できるさ。」大輔が自信満々に言った。
三人は廃墟に入り、リングを使って探索を始めた。すると、またしてもゾンビが現れた。
「ここにもゾンビがいるよ!」はじめが叫んだ。
「気をつけて。今回はもっと強そうだ。」大輔が警戒しながら言った。
三人は再び協力してゾンビと戦った。さつきが弓で遠距離から攻撃し、大輔が盾で防御しながら剣で反撃し、はじめが罠を仕掛けてゾンビの動きを制限した。
「うまくいってるね。」さつきが言った。
「でも、これだけじゃ終わらないかもしれない。もっと奥に進んでみよう。」大輔が提案した。
三人は廃墟の奥に進み、さらに強力なゾンビと戦いながら進んでいった。彼らはノートを使って新しい武器や防具を作りながら、次々と現れるゾンビを倒していった。
やがて、廃墟の最深部にたどり着いた。そこには、大きな扉があり、その先には何かが隠されているようだった。
「この先には何があるんだろう?」はじめが疑問を口にした。
「たぶん、ここが最終ステージなんじゃないかな。」大輔が推測した。
「行ってみよう。」さつきが決意を固めた。
三人は大きな扉を開け、中に入った。そこには広い部屋があり、中央には巨大なゾンビが待ち構えていた。
「これは…ボスゾンビかもしれない。」はじめが呟いた。
「みんな、準備はいい?」大輔が確認した。
「もちろん!」さつきとはじめが同時に答えた。
三人は力を合わせてボスゾンビに立ち向かった。大輔が前線で盾を構え、さつきが遠距離からの攻撃をサポートし、はじめが罠を使ってボスゾンビの動きを制限した。戦いは激しく、彼らは何度も危機に陥ったが、最後にはボスゾンビを倒すことができた。
「やった…!」はじめが息を切らしながら言った。
「本当に…倒せたね。」さつきがほっとした表情で答えた。
「これで、この廃墟の探索は終わりだ。でも、まだまだたくさんの冒険が待っている。」大輔が笑顔で言った。
三人は廃墟を後にし、新たな冒険の計画を立てながら町へ戻っていった。
「次はどんなことが待っているんだろう?」はじめが楽しそうに言った。
「どんなことでも、みんなで力を合わせればきっと大丈夫だよ。」さつきが笑顔で答えた。
「そうだね。これからも一緒に冒険を続けよう。」大輔が言った。
彼らの冒険はまだ始まったばかりだった。リングとノートの力を使って、これからも多くの謎や困難に立ち向かい、新たな発見をしていくことだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます