第138話
粗め
『エアダスター』『エアダスター』!! 一つプシュッとお願いします!!
まぁ、簡単に生えてきたら苦労はしないよなぁ…。
『エアダスター』の取得を目指してブツブツ唱えていたらフッと浮かんだ事が。これって対人戦でフェイントに使えないかな? …って。動物や魔物にも使えそうだけどヒト族や亜人種ほど視覚に頼ってなさそうだし。まぁ俺は対人戦はしない予定だけど。
そうだ、木工の際にも木屑や微粉末が出るじゃないか。パイク=ラックさんにどう処置してるか聞いてみよう。
まあ、拭き取りは妥協しながら中砥相当の
この
前世の日本で俺は便利な道具に囲まれて生活していたんだな…。コレクションBOXなんか100円均一で普通に売ってたし…。
続いてリンド=バーグさんが適当に拾った砂利の研磨だ。暇つぶしには丁度いい。赤茶色の石と緑がかった石からにしようか…って、それは前世のスキル無しの時の考え方だな。推測でレッドジャスパーと蛇紋岩って値踏みしちゃってるから。ここは異世界だから鑑定も出来るし謎素材もあるんだ。全部『対物簡易鑑定』しちゃってノートに記入し、そこからどうするか考えよう。
白っぽい石 ✕ 二個
赤茶色の石
黒い石 ✕ 三個
緑がかった石
灰色の石 ✕ 二個
これを全部鑑定してしまうことにした。ドキドキの鑑定結果は………
白っぽい石 ✕ 二個 【長石】【石英】
赤茶色の石 【
黒い石 ✕ 三個 【
緑がかった石 【
灰色の石 ✕ 二個 【
何か予想と違った!! 読み方も何か違う感じだから、そこは『
宝石として磨くんだったら八割ハズレって感じなんだろうけど、今の鉱石研磨に飢えてる俺にとっては結構な御馳走です。小さいけど砥石の欠片もあったしな。それより赤茶色の石ってヘマタイトの酸化したものだったのか。特に危険な成分を含む鉱石も無くてよかった。
マグネサイトがあるぞ。あれって確か、前世だったらターコイズの代用品として青く染色したものが流通してたよな。まぁ、本来の白っぽいものも売られてたけど。前世の記憶ののせいなのか、この石を見ると何だか勾玉を思い出す。ショップで勾玉とか丸玉ビーズにされてるマグネサイトをよく見掛けたせいかな? 後は大振りな楕円カボッションのペンダントトップにされていたと思う。
黒曜石は石器時代の
先ずは鑑定結果と共に鉱石の形状のスケッチからだな。これは出発前に済ませておきたい。玄武岩、安山岩、凝灰岩は書かなくてもいいような気がする。まぁ小さい砂利だから面白がって研磨しちゃうのも全然有りだな。
そして黒曜石だけはぶつけて欠けたりしたら破片で怪我しそうな予感がするので、ボロ布でいいから丁寧に包んで除けておくことにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます