第64話
――――――――― 今回はリンド=バーグ視点です ――――――――
ミーシャが
スキルに頼らない仕事をきっちりこなした。どちらかと言えばスキルがあるのを知らずに何年も研磨していたからスキルに頼らずとも作業出来る…って感じだな。
【スライムの死核】を知らないとかは、家畜スライムは大人が管理する案件だから仕方ない。
しかしだ、ミーシャの研磨した【赤スライムの死核】、綺麗に仕上げられていたのはいいんだが、下手に持たせていたら魔石滓の時みたいに魔力を込めてみたり…とか危ういやらかしを仕出かしそうだったので、上手く誤魔化して回収した。これも各種ギルドに報告して提出か…。
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「と言う訳で、これがミーシャの磨いた【赤スライムの死核】だ」
「マジ? 仕上がりが凄いんだけど。エルフに高く売り付けたいね。自称=高貴なる一族のエルフの胸元を飾る元 “糞尿” !!」
マリイン=リッジ……お前、ブレないな。
「このレベルで研磨したってことは、液肥も凄かったんじゃない?」
「これがそうだ。研ぎ場から回収してきた」
研ぎ場には外部に流す排水管の手前に排水溜まりを作ってある。貴金属やレア金属の微粉を回収する為だ。塵も積もればミスリルナイフとは先人の教えだ。
「これも念の為、その【赤スライムの死核】と一緒にギルドに提出する」
「えーっ、
マリイン=リッジ、それこそお前が飲んだらいいんじゃないか?
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