第63話
「いやー、面白かった」
「ボクは微妙です。最上級の砥石を使わせてもらったのは嬉しい誤算でしたけど」
「いや、な、ミーシャが
「そうだったんですね!! どの【スライムの死核】でもいいんですか?」
「基本的にはどれでもいいな。色とか質とか、拘りたかったら拘ってみればいい」
【スライムの死核】を水に濡らしながら砥石で擦った時に溜まる水が
本気でエルフ相手に商売しようかな(笑)
「ボク、初めて【スライムの死核】を触ったんですけど、元が何か知らなければ綺麗ですよね。ましてここまで研磨したら冗談抜きにエルフの宝石ですよね」
と言いながら光に翳す。うん、マジで綺麗。元がアレだけど、ウラン鉱石や
「遊びはこれぐらいにしておこう。その【赤スライムの死核】とこっちを交換だ。砕いた物だが数があった方がいいだろう?」
そう言うとリンド=バーグさんが様々な色の【スライムの死核】の砕片を渡してくれた。
「ありがとうございます」
「ミーシャにその研磨済みの【赤スライムの死核】を預けておいたら、また何かやらかすかもしれないからな。それこそ料理の隠し味にとか………な。だから大人が預かっておく」
「ボクのイメージって……」
「冗談だ」
二人で大笑いした後、リンド=バーグさんの家を後にした。集中しすぎてお昼ご飯を忘れてた。きっとオヤツの時間帯だ。仕方ないから家に戻って大麦パンを齧ろう。薄くスライスした大麦パンにオイルを塗って岩塩を振って、……野菜を挟むか。
野菜サンドはぶっちゃけ全然嬉しくなかったので、土魔法『土器』ですり鉢を作り、パイク=ラックさんから貰った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます