本を読むということ

 結末は重要だが、『本を読む』というのは掻い摘まんでは得られないものを得る行為だと思う。

 と、私は書いたので、今回はその話をします。



 突然ですが、

『アルジャーノンに花束を』

 を、読んだことはありますか?


 私は、他にあの読了感を味わったことがありません。

 あの感覚は、一冊を読んだことでしか味わえない感覚だと思っています。


『アルジャーノンに花束を』を読んでから、

『読書を好きという方はこういうような感覚を味わったから、読書好きになったのかな?』

 とも思ったほどです。


 なので、ちょっと例でお話しました。




 元々、私は本を読むのが今以上に遅かったです。なので、読書を趣味といえる人はすごいなと思っていました。


 けれど、ネットの小説を読むようになってから、多少読むのがはやくなったり、苦手意識が軽減したようにも思います。


 私は『結果を見て』から読むこともあります。何なら色々検索してダイジェスト読んだり、ネタバレレビューを読み漁ってから読むこともあります。


 これは小説に限らず、漫画でも同様です。


 正直、だいたいの小説や漫画は最後の一話を見たからと言って、わかるものではありません。

 大雑把な内容を見て『物語のすべてを楽しめる』とも思っていません。


 ですが、それでいいと思います。

 最後の一話だけを見て納得するような話なら、大雑把な内容を見て『物語のすべてを楽しめる』なら、多分読もうと思えないです。




『どう終わるのか』を楽しみにしながら、私は物語を読むんだな~と思います。


 結末を知っている場合には、『どうしてこう終わるのか』と思いながら読みます。全部を読まない限り、『どう終わるのか』の本質に触れられないとも思うのです。


 どちらも楽しいですし、ドキドキします。

 伏線は気づくときがうれしいので、どちらでも楽しめますしね。


 ああ、『大雑把な内容を知っている』場合は、細部を知りたくてもちろん読むんです。展開まで知っていても、細やかな部分を知れないと補えないことって多いと思っています。

 物語を堪能するには、尚更ね。




 読了感でお勧めの小説があれば、ネットでも市販されている本でもよろしければ教えてください。


 タイトルだけでも、あらすじ有でもネタバレ含でも、お勧めの方法は問いません。自薦他薦も歓迎です。

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