Hybrid Beast ~ハズレ聖女と獣人奴隷~
ガス
第0話 迫りくる危機?
「
なに? このシチュエーションは、何なの?
「主、危ないから暴れるな……」
彼はそう言って、私の肩を地面に押し付けた。
彼の甘い吐息を鼻先で感じる。もう数センチで唇が重なってしまいそうな距離。
私は今、
私の体に
「ちょ、ちょっと落ち着いて。こういうことは、もう少し大人になってから……ね?」
「大丈夫、俺、得意だから……」
弱々しい子猫だった姿からは想像できない、妖艶で魅惑的な瞳。この瞳で見つめられると、私の中の理性が吹き飛んでしまいそうになる。
「主は、そのままで良い……」
彼はゆっくりと顔を近づけ、その艶やかな唇を私の唇に重ねた。
「んぐっ⁉」
瞬時に舌を捻じ込まれる。彼の舌が、生暖かい感触が、私の口内を舐る。
「くちゅ……ん、くちゅ、くちゅ……ぐちゅ♥」
「ん……ぐっ……んん‼……んんん♥」
猫特有のザラザラとした彼の舌が、私の中に未経験の刺激を与える。それは混乱した脳ミソを掻き回し、更に麻酔でもぶち込まれたかのような感覚だった。
それだけじゃない。彼はその手を、私の乱れたワイシャツの中へ差し込んできた。
彼の指先が、脇腹を撫でるように上へと昇って行く。
「ん! んんんん♥」
触れるか触れないかのギリギリを責める絶妙な指使い。彼の指が動く度に、ぞわぞわとしたむず痒さが、快楽を伴って脳髄に伝わって来た。
まずい……マズい、マズイ! マズイ‼
これは倫理的にマズイ‼ 例え相手が獣人でも、見た目が美少年でも……。
子供と〇ックスができるか!
なんとか……なんとかしないと……。
私は迫りくる危機(?)から逃れようと、頭をフル回転させる。その瞬間、あの日から今日までの記憶が
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