第16話 新ビックリマンはビザンツ帝国のイラン文化圏の宣教攻撃のお話(プラスアレクサンドロス大王の東方遠征)
お久しぶりです。歳がバレそうなネタばかりですが、ふと新ビックリマンの事を思い出しました。もう何十年前のアニメですが、新ビックリマンの敵キャラとして出てくる異聖メディア(元ネタは多分メディアというイラン系の古代王国があった)とその配下の聖梵ミロク(中国の革命運動の明教の秘密結社の弥勒信仰か)などというキャラがいたのが思い出されます。
主人公達は多分、ギリシャ文化圏の住人だったのですが、アレクサンドロス大王の東方遠征もしくはビザンツ帝国(東ローマ帝国)のイラン文化圏の宣教攻撃よろしくそっちに向かうわけです。ストーリーの詳細は忘れました。
多分異聖メディアは、イラン文化圏のホラーサーン辺り(イラン東部とアフガニスタンの辺り。ゾロアスター教はこの辺り発祥らしい)にいたのでしょうね。大乗仏教の始まりはガンダーラ(アフガニスタン)ですので、その線は濃いかなと。
イラン系宗教というと、インドのヒンドゥー教と似てるのは、カースト制度を持つ宗教なんですよね。多分、ビザンツ帝国はそのカースト制度を持つ宗教を、キリスト教の平等主義の観点から、異端認定もしくは「敵性宗教」にしたのではなかろうか?
だから、最初はキリスト教の宣教攻撃、続いてはイスラームの台頭で、西アジアから中央アジアにいたクルディスタンのヤズィーディーのようなカースト制度を持つ種々の名前すらわからない宗教は駆逐されてしまった。たまたまクルディスタンの山の中にいたから、ヤズィーディーは残ったのであって、そうでなかったら残らがなかった。
で、何でそういったカースト制度を持つ宗教がイスラームにやられたのかと言うと、イスラームは宗教の専従者を持たないので(ユダヤ教と同じ方式)、税金がお安くできる。カースト制度を持つアーリア系宗教はまず、税金を安くするという発想がない。そしてカースト制度を持つ宗教よりも金回りが良いわけ。
このイスラームの拡大によってアーリア系宗教を西アジアから駆逐された事を、現地のヤズィーディーの人達ではなくて、なぜかアングロサクソンなどの主に欧米人が根に持ってると言うのは世界史の大いなる謎です。
かつてイスラームが台頭する前は、大乗仏教などと習合したカースト制度を持つアーリア系宗教が西アジアやカスピ海沿岸地域に広がっていたのに、それがキリスト教以前のアングロサクソンの精神文化だったのに、ビザンツ帝国のキリスト教の宣教攻撃とイスラームの台頭(背後にアッシリア教会などがいそう)によって駆逐されたと。
だから、ISによって追いやられたヤズィーディーの人達を見て、まるでアングロサクソンの精神文化を否定されたように感じたのでしょうか?ISのバックにイギリス説もありますが。
ユーラシアをまたぐ人類史というかグローバル・ヒストリーを背負ってる人達が現地人ではなくて、欧米にいると。
新ビックリマンの話でした。
しかしヤズィーディーの人達の写真(ISが来る前)を見るとアングロサクソンの精神文化の筈なのに、現地のイラク人のおっさん(イラクのヤズィーディー)と変わらない見た目。全然「白人顔」じゃない。なぜだ?
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