転生したら幼馴染に嘘告された。
@kaihne
プロローグ
俺はここ青海高校一年生の小樽蓮である。突然だが、俺は転生者である。なぜかはわからない。まあここで軽く俺の過去について語っておこう。
前世はしっかりとしたおじさんで順風満帆とは言えない波乱万丈でもないひたすらな社畜人生を送った。死に際は唐突。
まあもはや死にたいという意思も仕事にかき消されるくらい会社に搾り取られていたため、あまり覚えていない。
まあ普通に歩いていたら乗用車が事故ってそれを避けようとした後ろの車がぶつかってきて、即死。まあ別に独身生活まっしぐらで家族も既に他界。生きがいは生きがい...まあ、いい。思い残しも何もなかったので関係ないが。
感覚はスローモーションになり、「あ、死んだわ」と死に際に感じた程度。痛みはたった一瞬だった。その痛みで目をつぶった瞬間見慣れない天井があった。
まあその次聞こえたのは一生聞けないと思っていた、看護師の定番ゼリフ「元気な赤ちゃんですよー」が拝めたのだ。ありがたや。
まあそんなことはおいといて。とりあえず何も話されるずに何の意思もなく、転生したのだった。この先生きていけるのだろうか。
だが、じきに俺はこう考えることにした。何も言われてないなら、今度こそ、普通に青春して普通に勉強して普通に恋愛して普通に生き、そして普通に死のう!と。
前の人生は何もできなかった。普通でさえも。
苦しんで苦しんで苦しんで苦しんで苦しんだ。その結果僕は学んだ。普通が一番だと。
俺の人生普通イズベストを掲げていこうと。
その実現において将来性を鍛えるために、俺は努力した。だが、強烈な力は誰かを感化させるとはいえ、目立ち、担ぎ上げられ、嫉妬され、疎まれる。逆に弱いは全てを失われる。力がないものは奪われる。また馬鹿にされ、腫物となる。それらは「普通」とは程遠い。
だからこそ、「普通」を演じるために「普通」を継続するために努力をした。いや努力だけじゃない。この体はとても才覚が全方向に一般的にあり、全てを努力で伸ばせた。そして何より最高なのが、顔が「普通」ということ。それがなにより、一番よかった。
そんな俺にも女の子の幼馴染とやらがいた。母親同士が病室で出産後の入院でたまたま仲良くなったらしい。それがたまたまご近所さんともいうこともあり、子供を預けあったりしており、よくその子とあっていた。
よく笑う子で、裏表がないような子で、純粋で穢れを知らない、庇護欲がそそられるようなそんな子だ。
「れーん!一緒に帰ろー」
「はいはい、あずさ。今から行くからちょっと待って。」
「はやくー」
まあそんなあずさこと川崎梓はもう高校生である。本当に時の流れは早いなーと思う。まあ俺も高校生だけど。一応高校は同じである。ちなみに高校は公立で一番近いところ!登校と下校なんぞ無駄な時間だからね。
―――――――――――――
面白いなと思った方は星をお願いします。モチベにつながります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます