伊香保温泉石段街

 ◇◇◇大賞◇◇◇

 

「夏休み」から始まる、群馬県、伊香保温泉石段街での怪異。


『群馬県 伊香保温泉石段街での怪異』

 著者=七倉イルカ

 ◇◇◇



 ☆☆☆講評☆☆☆

 普通に登っていても楽しい伊香保温泉の長い階段が不思議な体験に変わる、音声ARの特性がとてもうまく活用されていた立体的な作品でした。階段を登っていくにつれて、少しずつ変化する情景描写に臨場感があり、音声化することで周囲の景色が拡張されるように感じました。登り終えた後に、ほんの少し背中が冷んやりするので、夜に残る暑さも和らげてくれます。☆☆☆



「おお、これぞ模範回答だ!」と膝を打った作品。


 すべてのオーダーがクリアされていて、なおかつ面白い。

 道具としての階段の楽しさを丁寧に拾っていて、みんなで遊べそうだし。

 これ聴いたら、みんな伊香保温泉の階段が好きになるよね。

 そりゃ大賞だわ。

 文句なし。




 わたくし如きのコメントなんて要らないのだ。

 読めば分かるのだ。





 というわけで。

 私はおとなしく講評ミシ〇ランを読みたいと思いまーす。





 ……っていうか。

 今まですっぱり読み逃してましたが。



 講評さーん、「夜に残る暑さも和らげてくれます」って?


 なに!?

 この「肝試し」って、夜の利用を想定してたの?!




 いまさらですが。

 ちょっとびっくりしちゃったですよ。




 そそそそーかー。

 いや、肝試しは夜やるもんだよね、そうだよね。




 私、勘違いしてたー。

 親子連れをターゲットにするなら、利用想定時間は昼間だとばっかり思っていたよ!


 でも、確かに温泉地だったら、旅館に泊まって、夜のお楽しみに「肝試し」するって流れが本筋かもねえ。

 考えてみればそうだよねえ。



 伊香保温泉は以前泊まったことあるけど、石段はそんなに急じゃなかったし、夜も人通りがあってそれなりに明るかったから。

 なるほど。

 肝試しみたいな企画をやっても全然OKなんだな。




 もちろん利用時間は場所によって違うんだろうな、とは思う。

 スポットが海とか山なら、利用時間は普通に昼だろうし。

 でも、温泉街を含めた町なかだったら、夜でも明るくて閑散としてなければ、この企画、構わないんだね。


 あー、でも明かりがあれば海や山でも夜にGOしてもいいのか?



 ま。

 ケースバイケースなんだろうから、そんなに突っ込んで考える必要もない話なんだけど。

 いろいろ思ってたのと違って、つい考えちゃいましたー。



 そういえば、夜に時間帯を設定している作品も普通に入選してるもんなー。




 むーん。

 思い込みはよろしくないね。





 えー。

 講評さんの読みどころとしましては。

「音声ARの特性がとてもうまく活用されていた立体的な作品」の部分でしょうか。


 おそらく、これ、階段を舞台にした利点ですよね。


 サラウンド効果に、期待大! 

 ですね!



 伊香保温泉も日帰りは難しいから、この立体的な音を体感するのは無理だろう。

 温泉つきで遊びに行きたいもんだけどなあ。




 ともあれ!


 今後、当落の基準はこの作品になるでしょう。必読ですよー↓↓↓


『群馬県 伊香保温泉石段街での怪異』

 七倉イルカ



 https://kakuyomu.jp/works/16818023214227709202/episodes/16818023214228079666




 あー、ずるいよなー。

 おじいちゃん、カッコイイんだもん。

 ホレちゃうわーU^ェ^U


 読み終わった後。

 ついうっかり、「わははははは」と笑いたくなってしまいますもん。


 めでたい感じがどことなくして、なーんか幸せになれる作品です。


 やっぱ、いいわあ。





 この幸せな気分のまま、今日もくじ引きとまいりましょう。





 えーい。

 じゃんじゃかじゃーん!





 ~次に訪問する名店~


『道後温泉の黄泉の扉』

 すぱとーどすぱどぅ



 おっと、温泉街繋がりですね?


 ただし、同じ温泉街のお話でもかなーり雰囲気が違います。

 ダークでミステリアスな扉の向こうに、貴方も一緒にまいりましょう。


 さあ、明日も講評〇シュラン片手にレッツゴー!




 次回の更新予定は8月22日22時です




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