同じ世界に転生したら奴隷になってました

@penut

第1話 転生前と転生後

「このダンジョン改めて私の家もそろそろお別れか…」


 色々な魔法仕掛けが付与されている部屋に1人だけ部屋に合わない木のテーブルと椅子に座っていた


「研究できるものを研究し尽くしたが…宇宙を跨げる駆逐艦以上のものは作れなかった」


 その椅子に座っていた者は立ち上がりダンジョンにある「ダンジョンコア」がある部屋に向かう


「ダンジョンコアを起動させ、転生しよう」


 彼はダンジョンコアに手を伸ばし、起動を開始する


「ダンジョンコア…といっても自然生成ではなく作り物だが…守りはいるだろうな」


 彼は頭を悩ませた、自立型人形を使ったとしてもいつかは壊れる、植物だってだめだ。


「何年も生きられ、死なない体を持つもの…」


 彼は時間停止がかかっている倉庫に寿命を迎え、死んでしまった友の遺体があることを思い出した


 そうして彼は倉庫から遺体を取り出し遺体を見やる


「本当に2人とも安らかに寝ているな…」


 1人は女性、もう1人は男性である。

 2人とも容姿はとてもよく中性的な見た目だ…だが女性特有の膨らみがあるのは女性…それはそうだろうな、だがかなりのワガママボディー、ボンキュッボンか?まぁかなりその…素晴らしい容姿をしており赤い髪にしっかりとマッチしている


 男性の方は、よく見れば男と分かるかわからないかぐらいで、筋肉はムキムキではなく程よくついているくらいだ


 そうしてアレスは遺体に向け魔法を使う、召喚術である


「我が名はアレス、貴様に名を授ける」

「貴様の名前はマーシャ、このダンジョンコアを守る者である」


 そうしてもう1人の遺体も使う


「貴様の名前は、ガイアだ…」

「お前はマーシャの助け役…だな」


 友達の遺体を溶媒にし召喚したのは2人の上級食屍鬼エルダーグール

エルダーグールとは、普通のグールと比べて能力がスバ抜けて高いことを意味する

 エルダーグール…いやマーシャは元アレスの友の名前、現在エルダーグールになっている者である

 そうしてもう1人ガイアも同じである

 彼ら彼女らは、一緒に冒険していた友であり幼馴染でもあったため無意識に同じ名前を付けてしまった

 容姿はとても同じであったためでもある


「マーシャ、ガイア私は転生するためここ、ダンジョンコア守っていてくれ、転生し場所がわかればすぐに向かおう」


 アレスはマーシャの頭に手を伸ばし動物をなでるように頭を撫でた


「お前の体は槍を使うのが上手かった、槍を使えれば強くなるであろう…そしてガイア、お前は何でも扱えるため色々使って馴染むものがあったらそれを使えばよい」


「あぁ、それとお前らにスキルを授けよう」


 そうして授けたスキルは、言語理解、不老不死、体力魔力自動回復、そして記憶保持


 言語理解はそのままの意味で言語がわかる…と思っていたが研究したら、知っている言語の中で似ている言語を無理やり似せているだけである


 不老不死は言葉の通りだ


 体力魔力自動回復もそのままの意味だが、体力は疲労も入っているため仕事とかに便利、魔力はまぁそのままで魔法とか使うときに消費される魔力の自動回復など


 記憶保持は言葉のままだが、私が何日何年かけて転生したか気になるし、もし彼らが訓練しているとき昔のことを覚えている方が良いと思ったからだ


 アレスはダンジョンコアがある部屋を出て、今さっきいた魔法仕掛けがされている部屋に戻ってきた

 そうして床に魔法陣を書く、そうしてできた魔法陣の真ん中に移動し魔力を注ぐ

 ごっそりと持ってかれるがそれはそうだろう、転生は体を消滅させるが魂を残す風にしたためである。


 そうして転生し目を覚ますと、虫だらけの所にいた



 ここで説明しよう転生の術を、転生の術は赤子の体に入り、その赤子の魂と自分の魂をくっつけ融合させる

 融合が成功するとその体の人格を消し飛ばし、体を自分のものにする

 人格を消し飛ばすが、魂は融合してるため融合してる最中に起きたことはすべて記憶されているからどんな人格だったか思い出せるのである


 そうして現在、私は数がほとんどいない妖狐族の幼女になっていた、そしてこの直後記憶を思い出す


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 私はリース、希少な妖狐族

 生まれたときから仲良く家族と同じ竜人族たちと暮らしていた。

 とあるとき、人間界って言われる私たちにとってけっこう危険な場所でしか取れない植物が必要になったため私が取りに行ったら運悪く人間に見つかってしまい、そのままながれるように奴隷商に売り飛ばされてしまった

 高い値段で売られたが何日かたったころ貴族っぽい人が私を買ったの、でも貴族っぽい人は私には罵詈雑言、暴力など毎日毎日されボロボロに多分私はただの家事奴隷ではなく、ストレス発散用として買われたんだ

 そしてある日、私は貴族っぽい人の家から逃げた

 逃げるときに首についている魔道具が発動して大変だったが…何とか逃げ切れた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「うーん、はっきり言ってクソだな…」


 彼、いや彼女は手を首にあて首輪が付いているかのチェックをする


「首輪はついてると…粗末な魔道具だな、このくらい魔力を流して…魔力回路を壊せば…」


 そういい彼女は魔力を流した瞬間、首輪が爆散した

 近くの木を見ると木が少し削れていた


「木に可哀そうなことしたな、おーごめんな木よ」


 周りから見れば気味悪がれていただろう、ただ現在は誰もいない虫だらけの世界の中、こんな危険地帯にずかずかと1人で入ってくるバカはいないであろう


「よし、じゃあ地図マップを照らし合わせますか」


 彼女は地図マップと言葉を放つと目の前に二つの青い四角い物が出現した

 1つは今現在のマップ、そしてもう1つは転生前のマップだ


「ここは…前世で言う王国だったところか」


 今のマップを照らし合わせると今の王国は前世の王国と比べて1/4近く小さくなっている、だがほかの国と比べると大きいだろう


「ここから頑張って計算すると…私が家に使っていた人工ダンジョンはここか」


 前世では意外と安全な場所にあったが、現在ではそこは今いる虫だらけの場所からかなり離れており、いま人工ダンジョンがある場所は、王国の左端のところにある村にあることが分かった


 ちなみにだが地図マップは地図を覚えておかないと使えないスキルである、じゃあなぜ現在のマップが見れるかというと、リースは逃げるときに無意識に現在の地図をみて、逃げたからである

 ただリースっていう名前、奴隷になった時にはなくなっており番号や買った側からつけられた名前を得るはずだが…おい、てめぇ、など名前を決めていなかったようだ

 だったら私に名前を付ける権利があるよね


「よし!今から私はマルフーシャだ!」


 え?名前センスが無いって?仕方ないだろう思いつかねぇんだ

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


地図は紙などで、マップはスキルという風にしときます。

忘れないように気をつけます


次話、マルフーシャ盗賊に合う デュエルスタンバイ!

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